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本機の取扱いについて
●イン・ザ・イヤースピーカーは繊細な音を再現するため、薄いプラスチックの膜を使用しています。万一この膜
が裂けると音がビリつくことがあります。装着した状態で首を早く振ったり、強く耳穴にイン・ザ・イヤース
ピー力一を差し込むと、空気の圧力のため、振動板(膜)と固定電極が接触して「バリ」などのノイズ音が出る
ことがありますが、これは故障ではありません。
●耳に軽く入れ、豊かな低音が出るように少し回転してベストポイントをさがしてください。
●もし耳が痛くなるようでしたら、付属の小さい方のイヤーピースに付け換えてみてください。
●高温や高湿度の高いところでのご使用は避けてください。
●落としたり、投げ出したりすることも寿命を短くする恐れがあリます。丁寧に扱っていただくことで、10年以上
にわたリご愛用いただけます。
●イヤーパッドが汚れたりした場合は、本体から外して中性洗剤などで拭くと元に戻ります。ご使用後は清掃して
保管することをお勧めいたします。
●
SR-002
に付属のヘッドバンド(
Overhead arc
)を取リ付けると装着感が一層安定し、長時間の聴取や移動した時
にも安心してご使用できます。
スタックスのコンデンサー型イヤースピーカーの世界へようこそ。今あなたが手にしているイン・ザ・イヤース
ピーカーは、スタックスが
1960
年に世界で初めて製品化した、イヤースピーカー
SR-1
の進化した最新モデルです。
一般のヘッドフォンと違い、磁石やコイルを使用していないので磁気歪は発生しません。また振動体(膜)全体に
駆動力が働きますから、出てくる音の性質が極めて素直で、音楽の持っているニュアンスを余すところなく聞き取
ることができます。したがって、大きな音にしなくても十分音楽を楽しんでいただけます。
さて、コンデンサー型ヘッドフォンを鳴らすには、高いバイアス電圧(
500V
から
580V
)という電圧が必要なこと
はご存じでしょうか。下の図をご覧ください。人間の耳の鼓膜より更に薄い振動体にはバイアス電圧が供給されて
います。振動体を挟んで
2
枚の固定極が用意され、固定極にはおよそ
100V
から
200V
の信号電圧(交流)が供給され
ます。したがって、通常の使い方をしていただければ危険はありません。しかし、極端に湿度の高い場所、風呂上
がりにすぐ、などではご使用ならないようにお願いいたします。
SRM-002
はバイアス電圧を発生する回路と、
100mV
の音楽信号を
50V
に増幅する専用アンプの回路を内蔵し、
SR-002
(イヤースピーカー)を直接駆動します。
SRM-002
は入力に音量調節用のボリュームを内蔵しています。また、
100mV
と高感度のため、あらゆるオーディオ
機器や
AV
機器、また携帯オーディオプレーヤー・スマートフォン等でもご使用できます。
イヤースピーカーを初めてお使いになる方へ
固定極
固定極
振動膜
+
-
バイアス電圧
+
音楽信号が+の時
固定極
固定極
振動膜
+
-
バイアス電圧
+
音楽信号が-の時
+の時
-の時
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