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概要
デジタルルーティングスイッチャーの制
御システム
本ルーティングスイッチャーシステムでは、システム設定にはターミ
ナルを使い、信号の切り換えにはコントロールパネルなどの制御装
置を使います。制御システムには、BNC 型の REMOTE 1 端子を
使うS-BUSおよび、D-sub 9ピンのREMOTE 2端子を使うRS-422A
の2 系統があります。2 系統の制御を同時に使うこともできます。
S-BUS
による制御
S-BUSは、ソニーがルーティングスイッチャーシステムの制御用に
開発したプロトコルです。複数のルーティングスイッチャーとコント
ロールユニットを、1本の同軸ケーブルで接続し、通信することがで
きます。S-BUSにより制御できる機器の台数は、ルーティングスイッ
チャー、コントロールユニット合わせて254 台です。
DVS-V3232Mでは、RS-422AのコマンドをS-BUSコマンドに変換す
ることにより、D-sub 9ピンの REMOTE 2 端子を通して、S-BUSに
より制御することもできます。
RS-422A
による制御
本機は、ソニーの機器で使われている3 種類の RS-422A 用プロト
コルで制御することもできます。さらに、RS-422Aのコマンドを内部
でS-BUSのコマンドに変換し、REMOTE 2端子からのS-BUS制御
も可能になっています。RS-422Aコマンドでそのまま制御するモード
をダイレクトモード、S-BUSコマンドに変換して制御するモードをS-
BUS変換モードとよびます。S-BUS変換モードでは、制御できる系
統を拡張し最大256系統、8レベルの入出力を制御できますが、応
答速度はダイレクトモードより遅くなります。
また制御できる内容も、
RS-422A 用プロトコルで行えるものに限定されます。
デジタルルーティングスイッチャーシス
テムの機能
デジタルルーティングスイッチャーシステムは次のような機能を備え
ています。
設定した入出力系統の保護機能
設定した出力系統を、ほかのパネルから切り換えられないようにす
るプロテクト機能と、入力系統を全てコントロールパネルから隠して
切り換えられないようにし、設定したクロスポイントを保護するシー
クレット機能を備えています。
クロスポイントを無効にする機能
出力系統ごとに、選択できる入力系統を制限し、特定の入力系統
を指定した出力系統にしか出力できないようにすることができま
す。
パスワード機能
パスワードを設定しておき、オペレーターを制限することができま
す。
名称設定機能
入出力端子に名称を設定し、接続する信号を識別できます。名称
は2種類の設定のしかたがあり、ひとつは「タイプ名(VTR、カメラ
などの機器名)+番号」
(例:VTR1)で、もうひとつは任意の16文
字の名前をつける「デスクリプション(記述)名称」です。設定した
名称は、別売りのディスプレイユニットBKS-R3280/R3281およびコ
ントロールユニットBKS-R1607/R3205/R3206/R3210に表示させる
ことができます。
バーチャルマッピッング機能
仮想マトリックス上にクロスポイントを配置することができます。
フリーアサイメント機能
ひとつの端子名称に、
レベルごとに異なる端子番号を割り当てるこ
とができます。
モニター機能
別売りのモニターボードBKDS-V3292Mを装着すると、入出力信
号をモニターできます。
タイライン機能
2台または3台のルーティングスイッチャーを接続する信号線を自動
的に選択できます。
Summary of Contents for DVS-V3232M
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