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使用目的
ザ·バッグ
II
は、完全な又は間欠的な換気補助を必要としている患者さんに対する自己膨張型手動式蘇生器です。
ザ·バッグ
II
で陽圧換気を提供し、人工のエアウェイ又はフェイスマスク
(3)(a)
、
(b)
、
(c)
と用いることで自発呼吸
を促します。
注意及び警告
–
本製品の使用は適正なトレーニングを受けた人に限られています。
–
補助酸素を使用するときは、喫煙場所や火気、オイル、又は 可燃性の化学物質などが近くにないことを確認
して下さい。
–
ザ・バッグ II は有害又は危険な大気中では使用しないで下さい。
–
乳幼児用、小児用は圧限定器
(2)
が搭載され、患者さんの気道内圧が約
35±5 cm H
2
O (3.4 ±0.5 kPa)
に
なると開放されます。より高い吸気圧が必要な場合は、軽く指で瞬間的にプランジャーを押し下げるか、
又はプランジャーを押し下げて回して固定することにより、圧リリーフバルブを無効にすることができます。
–
本製品は
1
名の患者のみに使用して下さい。再使用禁止です。滅菌禁止です。
–
再使用すると、二次感染、装置機能の低下、装置故障のリスクが増加します。レールダルは、再使用により生じ
た一切の結果に責任を負いません。
–
適切なサイズの換気バッグ
(7)(a)
、
(b)
、
(c)
を使用して下さい。誤ったサイズの使用は、不適切な、又は過剰な
空気圧を送る原因となります。サイズの選択には、「性能と仕様」をご参照下さい。
–
酸素供給を行う場合、酸素流量を監視して下さい。酸素流量が
30 l/min
を超えると意図しない呼気終末陽圧
(PEEP)
を起こす場合があります。
–
他社の製品や酸素供給装置(例えばフィルターやデマンド弁)をザ・バッグ
II
と一緒に使用することにより、
ザ・バッグ
II
の性能に影響する可能性があります。ザ・バッグ
II
との互換性やザ・バッグ
II
の性能に対して起こ
りうる可能性について他社製品の製造元に確認して下さい。
限定保証
保証内容や期間など詳細についてはグローバル保証冊子をご参照下さい。(
www.laerdal.co.jp)
使用前の準備
1
保護用ポリバッグからレサシテータを取り出して下さい。成人及び小児用レサシテータを折りたたまれた状態
から操作可能な状態へ広げて下さい。
2
製品が完全な状態であるかどうかを確認して下さい。
3
使用前の機能テスト:
–
換気バッグ
(7)
を片手で圧迫し、その後換気バッグの圧迫を緩めて下さい。急速にバッグが膨張すれば
十分な空気の吸入が行われていることを示します。
−
患者バルブ/マスクコネクタ部分を塞いで換気バッグを圧迫して下さい。換気バッグが圧縮できない場合、
バルブが効果的に働き、空気の逆漏れを防いでいます。
−
リザーババッグ
(5)(6)
、又は(可能であれば)テストラングを患者バルブの上につけて、数回換気バッグを
圧迫して下さい。リザーババッグ又はテストラングが膨らめば、患者バルブが効果的に作動し、空気が患者
に送られていることを示しています。
−
膨らんだリザーババッグを圧迫して下さい。空気が、マスクコネクタ幹部のディスクメンブランを押し上げ
て大気中へ排出され、換気バッグ
(7)
へは戻らないことを確認します。
4
圧限定器:
乳幼児用、小児用には圧限定器が搭載されており、患者さんの吸気加圧が約
35 ±5 cm H
2
O (3.4
±0.5 kPa)
になると圧が解放されます。より高い吸気圧が必要な場合は、軽く指で瞬間的にプランジャーを押
し下げるか、又はプランジャーを押し下げて回して固定することにより、圧リリーフバルブを無効にすることが
できます。
5
高濃度の酸素が必要な場合には、酸素チューブ
(4)
を換気バッグと酸素流量調節可能な酸素供給源に
接続し、酸素リザーババッグ
(5)
又は (6) を換気バッグに装着してください。