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ダイナミックス、イコライザーの調節
ダイナミックス
本体鍵盤を打鍵する強さ(ベロシティ)による音量や音色の
変化具合を調節します。
DYNAMICSボタンを押してオンにする(ボタンが点灯)
と、ノブの設定が有効になります。
左に回すほど、打鍵の強さに対して弱めな音になります。
ソロ・ピアノやバンド・アンサンブルなどで、ピアニッシ
モからフォルテッシモを抑揚をつけて演奏するのに向きま
す。
右に回すほど、打鍵の強さに対して強めな音になります
。
バンド・アンサンブルで、バッキングやソロの音を全体的
に際立たせて演奏するのに向きます。
センター位置では効果がかかりません。
レイヤー・サウンドやスプリット・サウンドでは、両方の
音色に効果がかかります。
Note:
プログラムによって、コントロールする効果は異な
ります。オルガン系や一部のシンセ系サウンドなど、
元々、ベロシティによる音量や音色の変化がないプ
ログラムでは、ダイナミックスによる効果はありま
せん。
Note:
ダイナミックスの設定は、フェイバリットに保存でき
ません。電源を入れたときには、常にオフになります。
オンにするとノブの位置での効果がかかります。
Note:
設定したベロシティ・カーブ(→p.104)に対して
効果がかかります。
イコライザー
EQUALIZERボタンを押してオンにする(ボタンが点灯)
と、スライダーの設定が有効になります。
イコライザーのLOW、MID、HIGHの3本のスライダーで
オーディオ出力全体の特性を調節します。
イコライザーはフェイバリットやプログラムに関係なく、
どの音色にも同じように効果がかかります。
スライダー 詳細
調節範囲
LOW
低音域シェルビング型
-12 ~ 0 ~+12dB
MID
中音域のバンド型
-12 ~ 0 ~+12dB
HIGH
高音域のシェルビング型
-12 ~ 0 ~+12dB
Note:
イコライザーの設定は、フェイバリットに保存でき
ません。電源を入れたときには、常にオフになりま
す。オンにするとスライダーの位置での効果がかか
ります。
イコライザーをプラス方向に調節すると過大信号レベ
ルになり、オーディオ出力が歪む場合があります。キー
ボードとアンサンブルの各セクションのLEVELノブで
音量を下げて調節してください。
トランスポーズとパネル・ロック
トランスポーズ
キーを半音単位で変える(移調する)ことによって、黒鍵を
あまり使わないスケールで演奏したり、覚えたそのままの
指使いで、他の楽器や歌に演奏を合わせることができます。
設定方法
TRANSPOSEボタンを押しながら、C3 ~ B3、C♯4 ~ C5
の鍵盤を押すことで、-12半音~-1半音、1半音~ 12半
音のトランスポーズができます。
トランスポーズが設定されているときは、TRANSPOSE
ボタンが点灯します。このときTRANSPOSEボタンを押
している間、キーボード・セクションのディスプレイにト
ランスポーズ値が表示されます。
C4
C5
Grandstage73
C3
解除方法
点灯しているTRANSPOSEボタンを押します。ボタンが消
灯に変わり、トランスポーズは解除されます。
Note:
電源を切った場合はトランスポーズが解除されます。
パネル・ロック
本機には、演奏中に不用意にパネルのボタンやノ
ブに触って、音色やプログラムが変化することを
予防するためのパネル・ロック機能があります。
この機能をオンにすると、ピッチ・ベンド・ホ
イール、モジュレーション・ホイール、MASTER
VOLUMEノブ、SW1ボタン、SW2ボタン、EXIT
ボタン以外のパネル上のボタンやノブの状態が保
持されて、反応しなくなります。
パネル・ロック機能のオン、オフ(解除)
1. EXIT(PANEL LOCK)ボタンを約2秒押し続けてオン
にします。
このときボタンが点滅します。
2. オフに(解除)するときは、点滅しているEXITボタン
を押します。
ボタンが消灯します。
パネル・ロック・オン
(使用できるホイール、ノブ、ボタン)
パネル・ロック・オフ
Note:
パネル・ロックの設定は保存されません。電源を入
れ直すとオフにリセットされます。