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保守点検
修理・検定
故障診断方法
■使用後は、故障・サビの原因となるゴミ、ほこり、油、水分などを取り除いてください。
■作業終了後は、ケースに入れて乾燥した場所に保管してください。
■修理の詳細につきましては、お買い求めの販売店、あるいは弊社営業所へお問い合わせ
ください。その際は機種・故障状況など詳しくご報告ください。
■末長くご使用いただくために、最低年1回の分解修理をお薦めします。(有償)
■レンチの倍率は『ご購入時の状態』です。使用状況によって若干変化します。
■本製品には、性能・品質について万全を期しておりますが、万一異常と思われる場合には、
下記の表を目安に診断されると便利です。
状 況
箇 所
原 因
診断要領
対策〈備考〉
●チェンジダイヤル
●チェンジダイヤル位置
が逆になっている
●チェンジダイヤル位置
を正しく確認する
●クラッチの操作方法の
項を参照してください
(P12)
●クラッチの内部機構
●破 損
●破 損
●破 損
●焼き付き
★分解しないで修理依頼
★分解しないで修理依頼
★分解しなしで修理依頼
★分解しないで修理依頼
●増力機構部
●入力軸又は出力軸
摺動面
●増力機構部
入力軸が回らない
入力軸が回るが
出力軸が回らない
チェンジダイヤルの
切り替えができない
●出力を発生しているか
●反力によって、チェン
ジダイヤルが固定され
ている
●反力受が部材に接して
いる
●入力方向に力を加える
ながらチェンジダイヤ
ルを回す
●クラッチの内部機構
●破損又は変形
★分解しないで修理依頼
正規の出力トルクが
得られない
(出力にムラがある)
●チェンジダイヤル
●反力の保持方法
●トルクレンチのトルク
設定及び精度
●入力軸又は出力軸摺動
面
●増力機構部
●チェンジダイヤル位置
がニュートラルになっ
ている
●反力受が充分に保持さ
れていない
●トルク設定ミス・精度
不良
●焼き付き
●ギヤ・ニードルゲージ
などの磨耗・破壊
●チェンジダイヤル位置
を確認する
●反力受は適正か
★分解しないで修理依頼
★分解しないで修理依頼
★分解しないで修理依頼
●グリス不足
出力軸の破損
●出力角にソケット
が適合していない
●過大入力
●反力受の保持方法の
不適合
●入力トルクのチェック
●チェンジダイヤルのセ
ットを確実にする
●ご使用方法の項を参照
(P13)
●設定値の確認及び精度
のチェック
●出力軸その他部品の
交換
●ご使用方法の項を参照
(P13)
反力受取り付けボルト
の破損
故障はクラッチ操作間違い、反力受のあて方、過大入力が主な原因となっています。