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沿革
沿革
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フランス王室御用達の時計師、
ルイ・フレデリック・ペルレ
アブラハ ム・ ル イ・ ペ ルレ の 時 計 技 巧 は、
1781
年
5
月
14
日ル・ロックルに生まれた孫のルイ・フレデリック・
ペルレに忠実に継承されました。
彼はすでに幼少期から、機械装置や数学に大きな興味を
示しています。祖父の下で有能な弟子へと成長を遂げた
ルイ・フレデリックは、修行の最終課程としてパリへ赴き
ます。そこで有名な時計技師アブラハム・ルイ・ブレゲの
アトリエに採用され、複雑な時計製作を習得したのでした。
1815
年には振り子式天文時計を発明し、自立の道へと進
みます。この天文時計は、
1823
年に開催されたフランス
国際博で大成功を収めました。銀メダルが授与されたこ
の時計は、フランス国王ルイ 十八世が所有することとなり
ます。
この頃から彼のサクセスストーリーが始まります。王室御
用達時計師として、ルイ 十八世、シャルル 十世、ルイ・フィ
リップの歴代三国王に仕えています。
彼の発明は主に航海時計や測定機として使われました。
1827
年にはスプリットセコンドクロノグラフの特許を取得
します。
1834
年の博覧会のために製作した時計により、
彼の名声は一段と高まりました
:
彼の技能と功績を讃えレ
ジオンドヌール勲章が授与されます。
ルイ・フレデリックは後継者の育成にも尽力を惜しみませ
んでした。
後継世代のために時計技術に関する論文出版を計画しま
すが、健康上の理由から断念を余儀なくされ、
1854
年に
逝去します。
博物館の展示品や個人の収集品の中でペルレの署名が記
されている時計は、その大半がルイ・フレデリックが製作
したものです。これらの時計芸術作品は、当時の包括的
知識の証人として今日もなお深い感動を喚起します。
受け継がれる伝統の解釈
ペルレの時計はすべて、自動巻きムーブメントを搭載して
います。この原則は
200
年以上前からブランドが守り続
けているものです。
1995
年に、文字盤側ローターの可視化により自動巻きの
動作を堪能できるようにしたダブルローター採用の最初
のムーブメント(ペルレキャリバー
P-181
)の開発により
この機構を前面に押し出したペルレのウォッチコレクショ
ンに、今日新しいベースムーブメント、キャリバー
P
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が加わります。製造、装飾、調整および組立がすべて姉
妹会社で行われるキャリバー
P
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は、当然ながら当社
の時計製造の基準となり、ブランドのタイムピースの大部
分に搭載されることになります。またローターには、ブラ
ンド独自の、特別な注意が払われています。
ペルレの歴史を現代的に解釈することは、ペルレにとっ
て、同時代の偉大なる時計師の一人であったアブラハム・
ルイ・ペルレに対する敬意を表現する方法のひとつです。
それゆえに、ペルレの時計を身に付けるひとりひとりが、
時の守護者、そして時計製造の歴史の守護者となるので
す。