9651
クランプオンセンサ
CLAMP ON SENSOR
取扱説明書
/ Instruction Manual
JA/EN
Oct.2015 Revised edition8
Printed in Japan
9651A980-08 15-10H
はじめに
概 要
点 検
使用前の確認
安全について
危 険
この機器は
IEC 61010
安全規格に従って、設計され、試験し、安全
な状態で出荷されています。測定方法を間違えると人身事故や機
器の故障につながる可能性があります。また、本器をこの取扱説明
書の記載以外の方法で使用した場合は、本器が備えている安全確
保のための機能が損なわれる可能性があります。
取扱説明書を熟読し、十分に内容を理解してから操作してくださ
い。万一事故があっても、弊社製品が原因である場合以外は責任を
負いかねます。
注意や危険を示します。機器上にこの記号が表示されて
いる場合は、取扱説明書の該当箇所を参照ください。
二重絶縁または強化絶縁で保護されている機器を示しま
す。
交流(
AC
)を示します。
活線状態の電路に着脱できることを示します。
危険
操作や取扱いを誤ると、使用者が死亡または重傷につな
がる危険性が極めて高いことを意味します。
警告
操作や取扱いを誤ると、使用者が死亡または重傷につな
がる可能性があることを意味します。
注意
操作や取扱いを誤ると、使用者が傷害を負う場合、また
は機器を損傷する可能性があることを意味します。
注記
製品性能および操作上でのアドバイス的なことを意味
します。
ご使用にあたっての注意
危 険
・短絡事故や人身事故を避けるため、クランプセンサは
AC 600 Vr
ms
以下の電路で使用してください。
・クランプセンサは、必ずブレーカの二次側に接続してください。
ブレーカの二次側は、万一短絡があっても、ブレーカにて保護し
ます。一次側は、電流容量が大きく、万一短絡事故が発生した場
合、損傷が大きくなるので、測定しないでください。
警 告
・本器をぬらしたり、ぬれた手で測定しないでください。感電事故
の原因になります。
・活線で測定するので、感電事故を防ぐため、労働安全衛生規則に
定められているように、電気用ゴム手袋、電気用ゴム長靴、安全
帽等の絶縁保護具を着用してください。
・測定範囲を超える電流を長時間入力しないでください。本器を
破損する恐れがあります。
注 意
・直射日光や高温、多湿、結露するような環境下での、保存や使用
はしないでください。変形、絶縁劣化を起こし、仕様を満足しな
くなります。
・本器の損傷を防ぐため、運搬および取扱いの際は振動、衝撃を避
けてください。特に、落下などによる衝撃に注意してください。
本器を破損します。
各部の名称と機能
ジョー
出力コネクタ
フェライトコア
ケーブル
測定方法
注 意
・断線防止のため、出力コネクタを引き抜くときは、差込部分(ケ
ーブル以外)を持って抜いてください。
・接続機器の電源が入った状態、または測定導体をクランプした
状態で、コネクタの抜差しをしないでください。本体およびセン
サの故障の原因になります。
仕 様
確度保証条件
確度保証期間
:
1
年間
調整後確度保証期間:
1
年間
ジョー部開閉回数 :
1
万回まで
確度保証温湿度範囲:
23
℃±
5
℃,
80% rh
以下
定格一次電流
AC 500 A
定格ニ次電流
AC 500 mA
ニ次電流振幅確度
±
1.5% rdg.
±
0.03%f.s.
(組み合わせたときの確度は、各本体の仕様を参
照)(
f.s.
は
500 A, 50 Hz/60 Hz,
ジョー中心にて)
振幅周波数特性
(確度からの偏差)
40 Hz
~
1 kHz
±
3%
以内
最大入力電流
45 Hz
~
66 Hz
において
600 A
連続
耐電圧
AC 7060 V rms
(感度電流
1 mA
)
,50 Hz/60 Hz,
1
分間
,
ジョー-出力コネクタ間
対地間最大定格電圧
AC 600 V rms
以下
使用温湿度範囲範囲
0
℃~
50
℃、
80%rh
以下(結露しないこと)
保存温湿度範囲範囲
-10
℃~
60
℃、
80%rh
以下(結露しないこと)
使用場所
高度
2,000 m
まで、屋内
適合規格
安全性
EN61010
測定カテゴリⅢ、汚染度
2
(予想される過渡過電圧
6000 V
)
EMC EN61326
測定可能導体径
φ
46 mm
以下
ケーブル長
約
3 m
外形寸法
約
78 W
×
152 H
×
42 D mm
(突起物含まず)
質量
約
340 g
付属品
取扱説明書
1
部
製品保証期間
1
年
周波数
[Hz]
9651
周波数によるディレーティング特性
最大入力電流
[A
rms]
保守・サービス
このたびは、
HIOKI 9651
クランプオンセンサ をご選定いただき、誠にありがと
うございます。この製品を十分にご活用いただき、末長くご使用いただくために
も、取扱説明書はていねいに扱い、いつもお手元に置いてご使用ください。
本器は
500A
定格の交流電流対応の電流出力型クランプオンセンサです。本器
は電力ラインを切り離すことなく、活線状態で交流電流を測定できます。また、
操作、接続も簡単なため多方面での電流測定にご使用いただけます。
本器がお手元に届きましたら、輸送中において異常または破損がないか点検し
てからご使用ください。万一、破損あるいは仕様どおり動作しない場合は、お
買上店(代理店)か最寄りの営業所にご連絡ください。
・使用前には、保存や輸送による故障がないか、点検と動作確認をしてから使
用してください。故障を確認した場合は、お買上店(代理店)か最寄りの営
業所にご連絡ください。
・ケーブルの被覆が破れたり、金属が露出していないか、使用する前に確認し
てください。損傷がある場合は、感電事故になるので、お買上店(代理店)
か最寄りの営業所にご連絡ください。
■ 安全記号
この取扱説明書には本器を安全に操作し、安全な状態に保つのに要する情報や
注意事項が記載されています。本器を使用する前に下記の安全に関する事項を
よくお読みください。
■ この取扱説明書で使用している記号
取扱説明書の注意事項には、重要度に応じて以下の表記がされています。
測定カテゴリについて
本器は
CATIII
に適合しています。
測定器を安全に使用するため、
IEC61010
では測定カテゴリとして、使用する場
所により安全レベルの基準を
CAT
Ⅱ~
CAT
Ⅳで分類しています。概要は下記の
ようになります。
CAT
Ⅱ:コンセントに接続する電源コード付き機器(可搬形工具・家庭用電気
製品など)の一次側電路
コンセント差込口を直接測定する場合は
CAT
Ⅱです。
CAT
Ⅲ:直接分電盤から電気を取り込む機器(固定設備)の一次側および分電
盤からコンセントまでの電路
CAT
Ⅳ:建造物への引込み電路、引込み口から電力量メータおよび一次側電流
保護装置(分電盤)までの電路
カテゴリの数値の小さいクラスの測定器で、数値の大きいクラスに該当する場
所を測定すると重大な事故につながる恐れがありますので、絶対に避けてくだ
さい。
カテゴリのない測定器で、
CAT
Ⅱ~
CAT
Ⅳの測定カテゴリを測定すると重大
な事故につながる恐れがありますので、絶対に避けてください。
本器を安全にご使用いただくために、また機能を十二分にご活用いただくため
に、下記の注意事項をお守りください。
注記:トランスや大電流路など強磁界の発生している近く、また無線
機など強電界の発生している近くでは、正確な測定ができない
場合があります。
1.
出力コネクタを本体のクランプ接続端子に接続してください。
2.
ジョーを開き、導体をクランプしてください。
導体は
1
本だけ、ほぼ中央にクランプしてください。
3.
ジョー先端の接合部が確実に閉じていることを確認してください。
■ 本器のクリーニング
・本器の汚れをとるときは、柔らかい布に水か中性洗剤を少量含ませて、軽く
拭いてください。。
■ サービス
・故障と思われるときは、お買上店(代理店)か最寄りの営業所にご連絡くだ
さい。
・輸送中に破損しないように梱包し、故障内容も書き添えてください。輸送中
の破損については保証しかねます。
www.
.com
1.800.561.8187