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TAD-E1TX
日本語
所有する喜びと誇り、聴く歓びと感動のために
「TAD」という名称は Technical Audio Devices の頭文字
から命名されました。
これは、1975 年にパイオニア(株)において最高級スピーカー
開発プロジェクトの発足時、技術顧問として参画し、当時 USA
プロオーディオ界の第 1 人者であった故バート・ロカンシーの
「基本に忠実な技術こそ本物の技術であり、技術志向に傾くこと
なく、常に音質を最重視する技術こそ本物の技術である」とい
う理念に基づく、 綿密な理論検討と正確な実験に裏付けられた
工学的アプローチ の手法を表現したものです。
自らのスピーカー理論を実践するための新境地を見出したバー
ト・ロカンシーと、その思想と哲学を受け継ぐエンジニアたちの、
決して妥協を許さぬ技術への探究心が、「TAD」という存在そ
のものなのです。
こ の「TAD」 の 意 思 を 受 け 継 ぎ、TECHNICAL AUDIO
DEVICES LABORATORIES, INC. は設立されました。
私たちは、当社の持つ最高の技術で皆様へ聴く歓びと感動を提
供していきたいと考えています。
TAD-E1TX の特長
TAD-E1TX は TAD が長年培ってきた音響技術と最新テ
クノロジーを駆使し、感動の音を目指し創りあげたスピー
カーシステムです。
1. 同軸スピーカーユニット「CST
*1
ドライバー」を搭載
本機は、位相の一致したポイントから、広帯域にわたって
指向性をコントロールして再生する同軸スピーカーユニッ
ト「CST ドライバー」を搭載しており、安定した定位と自
然な音場空間を再現します。ミッドレンジのコーン形状は、
同軸配置したトゥイーターの指向特性をコントロールす
るように設計され、トゥイーターとミッドレンジのクロス
オーバーにおける位相特性と指向特性とを一致させること
で、全帯域で自然な減衰特性と指向放射パターンの両立を
実現し、CST ドライバーのみで 420 Hz 〜 60 kHz とい
う超広帯域再生が可能です。回折の少ない形状のエンクロー
ジャーに搭載することで、CST ドライバーの性能を余すこ
となく引き出します。
TAD について
2. トゥイーターにベリリウム、ミッドレンジにはマグネ
シウム振動板を採用
トゥイーターの振動板に、軽量で剛性に優れたベリリウム
を採用しています。さらに HSDOM*
2
を採用したセミドー
ム形状とすることでにより滑らかな超高域特性を実現して
います。ミッドレンジには、マグネシウム振動板を採用す
ることで、材料固有の共振音の影響を排除し、歪みの少な
い音を再生します。
3. ウーファーに MACC
*3
振動板を採用
ウーファーに、軽量かつ剛性の高いアラミド繊維の織布と
不織布を貼りあわせた複合素材の新開発の MACC 振動板を
採用することで、豊かな低音再生とクリアな中低域再生を
実現しています。
4. キャビネットの不要共振を低減する SILENT
*4
エンク
ロージャーを採用
高剛性の樺(バーチ)合板を骨組みに使用し、高内部損失
の MDF 材と組み合わせることで、高い強度と低い共振を
実現する SILENT エンクロージャーを採用しています。さ
らに、高い密度と強度に優れる 4 mm 厚の構造用鋼板で左
右からサンドイッチすることでキャビネットの不要共振を
低減しています。
5. 「Bi-Directional ADS
*5
ポート」を採用
バスレフ動作のためのポートをエンクロージャーサイドに
設置。開口部をホーン形状のスリットとし前後左右に設け
ることで、自然で豊かな低域を再生します。ポートからの
不要音やエンクロージャー内の内部定在波の影響を排除す
ることにより、レスポンスの良いクリアな低音を再生しま
す。
*1
CST: Coherent Source Transducer
*2
HSDOM: Harmonized Synthetic Diaphragm Optimum
Method
*3
MACC: Multi-layered Aramid Composite Cone
*4
SILENT: Structurally Inert Laminated Enclosure Tech-
nology
*5
Bi-Directional ADS: Bi-Directional Aero-Dynamic Slot
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