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HDR-CX550/CX550E/CX550V/CX550VE/XR550/XR550E/XR550V/XR550VE_L2
– JAPANESE –
1-5. シフトレンズエラーの対処方法
VC-592 BOARD (A SIDE)
IC5501
R5512
R5513
R5527
図1. VC-592基板測定箇所
約 330 msec
図2. VC‑592基板R5513の出力電圧の変化
Lowの区間の長さは場合によって多少異なる
注:
1-5-1. E:62:02(手振れ補正用ICの異常)が出た場合
順序
作業内容
1
電源を切る。
2
VC-592基板IC5501の周辺にあるR5513の出力電圧をオシロスコープで測定しながら電源を入れる。電源投入直
後の出力電圧が図2の様に変化することを確認する。
3
出力電圧が図2の様に変化するときはレンズブロックを交換する(注意)。図2の様に変化しないときはカメラコン
トロール回路(VC-592基板IC7501)周辺を点検する。
注意:
レンズブロックを交換した場合は,Adjust StationからAdjust Manualを起動させて必要な調整項目を実施すること。
調整後は手振れ補正ONの状態にして,手持ち動作で手振れ補正が適切に動作していることを確認する。
自己診断コード
症状/状態
対応/方法
対
応
者
ブロック
機能
詳細
コード
E
6
1
1
1
フォーカス,ズーム異常
自己診断コードC:32:60とE:61:10の両方を点検する。
E
6
1
3
0
ステッパIRISイニシャル時リセット
位置検出異常
電源を入れてレンズバリアが開いている状態で、バッテリまたは電源
ケーブルをはずして付け直す。
その際、レンズ内のアイリス羽根が動作していることを確認する。
アイリス羽根が動作してない場合は、レンズドライブブロックのアイ
リスモータドライブ
(VC-592基板CN1001 ⑪ 〜 ⑭ ピン)
を点検する。
アイリス羽根が動作する場合は、アイリス羽根が完全に閉じきるこ
とを確認し、以下の内容を確認する。
・ アイリス羽根を正常に閉じることができない場合
レンズブロックを交換する。
・ アイリス羽根は正常に閉じているが、E:61:30が出る場合
CMOSブロック組立との通信ができているかを確認する。
・ 正常に画面が出ていない場合
CM-103基板とVC-592基板がFP-1206フレキシブル基板で
接続されているかを確認する。
・ 正常に画面が出ている場合
レンズブロックを交換する
E
6
2
0
0
手振れ補正が効きにくい(PITCH角速
度センサ出力張り付き)
PITCH角速度センサ(MM-094基板SE9201)周辺回路を点検する。
E
6
2
0
1
手振れ補正が効きにくい(YAW角速
度センサ出力張り付き)
YAW角速度センサ(MM-094基板SE9201)周辺回路を点検する。
E
6
2
0
2
手振れ補正用ICの異常
「1-5-1. E:62:02(手振れ補正用ICの異常)が出た場合」を参照。
E
6
2
0
3
手 振 れ 補 正 用ICと マ イ ク ロ コ ン ト
ローラーとの通信異常
手振れ補正回路(VC-592基板IC5501)を点検。
E
6
2
0
4
Active手振れ補正時の画ゆれが補正
できない
(角速度センサ出力張り付き)
画ゆれ検出角速度センサ(VC-592基板SE9101) 周辺回路を点検する。
E
6
2
1
0
シフトレンズ初期化異常
レンズブロックを交換する。エラーが再度発生する場合は, VC-592
基板を交換する。(注意2)
E
6
2
1
1
シフトレンズオーバーヒート
(PITCH)
「1-5-2. E:62:11(シフトレンズオーバーヒート(PITCH))が出た場
合」を参照。
E
6
2
1
2
シフトレンズオーバーヒート
(YAW)
「1-5-3. E:62:12(シフトレンズオーバーヒート(YAW))が出た場合」
を参照。
E
6
2
2
0
サーミスタの異常
「1-5-4. E:62:20(サーミスタの異常)が出た場合」を参照。
E
9
1
0
1
フラッシュの充電異常
フラッシュユニットの点検または交換をする。
E
9
2
0
1
(バッテリーの) 電流値が最大放電電
流を超えた
バッテリ残量に依存する場合があるので,バッテリ残量を確認する。
次にバッテリを交換して症状が出るか確認する。バッテリを交換し
ても症状が出る場合は,エラー発生後に電源が切れてしまうため,
分解して確認する。MM-094基板とVC-592基板をFP-1198 (VC-MM)
フレキシブル基板で接続する。
MM-094基板とコントロールスイッチブロック(PS34600/
PS34700)を接続する。
VC-592基板にDD-329基板を接続する。
DD-329基板とFP-1207フレキシブル基板を接続する。
DC/バッテリハーネスをFP-1207フレキシブル基板に接続した状態
(最小限の接続) でDC / DCコンバータ (DD-329基板IC4701) の各チャ
ンネル出力を確認する。
PS34600: XR550/XR550E/XR550V/XR550VE
PS34700: CX550/CX550E/CX550V/CX550VE
E
9
4
0
0
フラッシュメモリの書込み/消去動作
不良
フラッシュメモリ(VC-592基板IC8101)を点検する。
E
9
4
0
1
フラッシュメモリ内部異常
フラッシュメモリ(VC-592基板IC8101)を点検する。
E
9
4
0
2
BGMデータ異常
フラッシュメモリ(VC-592基板IC8101)を点検する。
異常がない場合は, CPU(VC-592基板IC7501)を点検する。
E
9
5
0
0
GPSハード異常
CX550V/CX550VE/XR550V/XR550VE:
GPS モジュールのフレキシブル基板が切れていないか,また完全に
挿入されているかを点検する。フレキシブル基板に問題がない場合
は,GPS モジュールの点検または交換をする。
E
9
6
0
0
地図領域マウント異常
CX550V/CX550VE/XR550V/XR550VE:
DD-329基板(CX550V/CX550VE),ハードディスクユニット
(XR550V/XR550VE)を点検または交換する。
注意2:
レンズブロックを交換した場合は,Adjust StationからAdjust Manualを起動させて必要な調整項目を実施すること。
調整後は手振れ補正ONの状態にして,手持ち動作で手振れ補正が適切に動作していることを確認する。