(J)
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BS77
2-3. 取付けの前に
2-3-1. 補正値について
スケールのホログラム格子ピッチP
G
は約0.55
u
mですが,検出信号ピッチP
S
は原理的にこの1/4
の約0.14
u
mです。この値はスケールごとに若干の違いがあります。そのため,正確な移動量を
得るためには各スケール固有のピッチ補正を加える必要があります。
補正値とは20
d
C温度下でのスケールユニット固有の検出ピッチ
P
S
= 0.1379
[|]
[|]
[|]
[|]
u
m
の下4桁を表します。
ご使用前に必ずスケールの補正値をデテクタにセットしてください。
20
d
Cと異なる温度環境でご使用になる場合
使用温度が20
d
Cと異なる場合には,次のように補正値の修正を行なうことにより,温度補正を
行なうことができます。使用温度が23
d
Cの場合の例を示します。
例)
補正値ラベルに示された補正値が
[1]
[2]
[3]
[4]
の場合
0.1379
[1]
[2]
[3]
[4]
x
{1
+
(23
_
20)
x
(
_
0.7
x
10
_
6
)} = 0.1379
[1]
[2]
[0]
[5]
20
d
Cとの温度差
スケールの温度膨張係数 (13ページ参照)
温度補正後の補正値は
[1]
[2]
[0]
[5]
となります。この値をセットしてください。
2-3-2. 補正値のセット方法
デテクタ (BDシリーズ) 取扱説明書の「補正値の設定」の項をご覧ください。
N
デテクタ (BDシリーズ) の補正値は出荷時オールゼロが設定されています。この状態ではアラームが出力されご使用に
なれません。必ずスケールの補正値を正しく設定してからご使用ください。
また,補正のないデテクタの場合は,分解能の計算が必要ですので各デテクタの取扱説明書をご覧ください。