WT34 は背景抑制機能付きリフレクタ形光電スイッチです。検出対象物の反射率と、
その後ろに背景がある場合にはその反射率に応じて、設定した検出距離 (x) と背景間
の最小距離 (y) を維持する必要があります。
反射率: 6% = 黒色
1
、18% = 灰色
2
、90% = 白色
3
(DIN 5033 に準拠した白)。当
社では、反射率が低い対象物を使用して設定を行うことを推奨しています。
背景抑制用の最小間隔 (= y) は、図 [
1
] に基づいて以下の通り算出できます:
例: x = 600 mm、y = 4.5 => 600 mm の 4.5 % = 27 mm。つまりセンサからの間隔が
627 mm より大きい場合に背景が抑制されます。
10
8
6
4
2
0
6%/90%
18%/90%
90%/90%
mm
200
400
600
800
1000 1200 1400
Distance in mm
1
2
3
y
x
図 61: WT34-Xx4x、-Xx5x、赤色光
y
x
white back-
ground (90%)
x = 600 mm、y = 27 mm
(= 600 mm の 4.5%)
100
600
100
900
100
1,200
1
2
3
A
B
A = 検出距離 (反射率に応じて異なる)
B = 設定範囲
10
8
6
4
2
0
6%/90%
18%/90%
90%/90%
mm
500
1000
1500
2000
2500
3000
Distance in mm
1
2
3
y
x
図 62: WT34-Xx1x、-Xx2x、赤外光
y
x
white back-
ground (90%)
x = 1,000 mm、y = 30 mm
(= 1,000 mm の 3%)
100
1,300
100
1,800
100
2,500
1
2
3
A
B
A = 検出距離 (反射率に応じて異なる)
B = 設定範囲
3
検出距離の設定
ポテンショメータ付きセンサ: センサのカバーおよび保護ガードを開き、汚れが機器内
に侵入しないことを確認してください。
ポテンショメータ (タイプ: 停止位置なし) で検出距離を設定します。右へ回すと検出
距離が増大、左へ回すと検出距離が減少します。検出距離を対象物内に入れることを
お勧めします。例:
を参照。検出距離が設定された後、対象物を光路から取り除
きます。この際、背景は抑制され、スイッチング出力が変化します [
を
参照]。
コミッショニング
99
8009202.11O1 | SICK
Subject to change without notice
113