
電池の入れ方
本体裏面の電池カバーをスライドさせて取り外し、電池の極性に
注意して電池を入れます。そして、電池カバーを取り付けます。
電池の交換は電源を切った状態で行ってください。
使えなくなった電池は、すぐに本機から取り出してください。
そのままにしておくと、故障の原因(電池の液漏れなど)となり
ます。また、長期間ご使用にならない場合も、電池を外してお
いてください。
新しい電池と1度使用した電池や、違う種類の電池を混ぜて
使用しないでください。
付属の電池は動作確認用のため、通常より寿命が短いとき
があります。
バッテリー残量表示
電源を入れたときにステップ・ボタンの下のLEDに電池の残量値
が表示されます。全点灯で最大値、残量が少なくなるにつれて点
灯する数が少なくなります。
ACアダプター(別売)を接続している場合、残量は正しく表示
されません。
TIP:
単3形アルカリ乾電池、またはニッケル水素電池の両方が使
用できます。残量の検出、表示を正確におこなうためにグ
ローバル設定でお使いの電池の種類を設定してください。
TIP:
使用時にバッテリー残量が少なくなると警告動作がはじま
り、ディスプレイに「bt.Lo」が点滅で表示されます。バッテリー
残量がなくなると、電源が自動的にオフになります。
グローバル・パラメーターの設定
1. FUNCボタンを押しながら、電源をオンにします。
2. ステップ1 ~ 8ボタンを押してグローバル・パラメーターを設定します。
(表参照)
3. 設定を終了したら
(REC)ボタンを押します。設定が保存され本機が再起動します。キャンセルする場合は
(PLAY)ボタンを押し
ます。
ステップ・ボタン
LED 点灯
LED 消灯
機能
状態
表示
状態
表示
1
オート・パワー・オフ機能
* 有効
APO on
無効
APO oFF
2
使用電池の選択
ニッケル水素
BAT nIck
* アルカリ
BAT alka
3
SyncOut 極性
立下り
SYO Low
* 立上り
SYO hIGh
4
SyncIn 極性
立下り
SYI Low
* 立上り
SYI hIGh
5
Tempo レンジ設定
Full(10 ~ 600)
TMP FuLL *Narrow (56 ~ 240)
TMP narr
6
MIDI Clock Src
*Auto
MCL auto Internal
MCL Int
7
MIDI RX ShortMessage
*On
MST on
Off
MST oFF
8
Sync 入出力単位
1 ステップに 1 回
1StP
*2 ステップに 1 回
2StP
*: 工場出荷時の設定です。
仕様
鍵盤部:マルチタッチ鍵盤
音源システム:6デジタル・パート(各2オシレーター、ピッチ・モジュレーター、アンプEG)、ウェーブ
ガイド・レゾネーター・エフェクター
接続端子: (ヘッドホン)端子(ステレオ・ミニ・フォーン・ジャック)、SYNC IN端子(モノラル・
ミニ・フォーン・ジャック、最大入力レベル20V)、SYNC OUT端子(モノラル・ミニ・フォーン・ジャック、出力レベル5V)、MIDI IN端子
電源:単3形電池×6本(アルカリ乾電池、またはニッケル水素電池)、またはDC 9V
AC アダプター KA-350 (別売)
電池寿命:約8時間 (アルカリ乾電池使用時)
消費電流:344mA
外形寸法(幅×奥行×高さ):193 × 115 × 39mm
質量:370g(電池含まず)
付属品:動作確認用単3形アルカリ乾電池×6、シンク・ケーブル、取扱説明書
アクセサリー(別売):AC アダプター KA-350(DC 9V
)
* 仕様および外観は、改良のため予告無く変更することがあります。
— 8 —
Ja
イントロダクション
このたびは、コルグ・デジタル・パーカッション・シンセサイザー volca drumをお買い上げいただきまし
て、まことにありがとうございます。
本機はデジタル・シンセサイザーのパーカッション・サウンドに特化した、リズム・シーケンサーです。6つ
のパートを使ってドラム・キットを作成し、各パートの音を自由に調節できます。シンプルなパルスからザ
ラザラした音まで幅広い音が表現可能で、ウェーブガイドを基にしたレゾネーター・エフェクトを使えば、
さらに表現力豊かなパーカッション・サウンドが得られます。
シーケンサーとファンクション
TEMPOノブ
シーケンサーの再生テンポを設定します。
SWINGノブ
偶数ステップの位置を、後ろに最大75%まで移動します。FUNC
ボタンを押しながら回すと逆方向に移動することができます。
ステップ1~16ボタン
1 ~ 6ボタンはトリガーとパートの選択として機能します。また
シーケンスの設定や、様々な機能を設定することができます。
EDIT/STEPボタン
このボタンを押すと、ステップ・エディット・モードに入り、SLICE
とACCENTボタンが有効になります。ステップ1 ~ 16ボタンを
押すと選択しているパートのステップのオン/オフを設定できま
す。ステップ・ボタンを押しながらLEVEL [VALUE]ノブでステッ
プが再生される確率を変更できます。再度ボタンを押すとモー
ドから抜けます。
SLICEボタン:
このボタンを押すと、スライス・エディット・モード
に入り、ステップ・ボタンで選択しているパートのスライスのオン
/オフを設定できます。ステップ・ボタンを押しながらLEVEL
[VALUE]ノブでそのステップのスライスの数を変更できます。
再度ボタンを押すとモードから抜けます。
ACCENTボタン:
このボタンを押すと、アクセント・エディット・
モードに入り、ステップ・ボタンで選択しているパートのステップ
ごとのアクセントのオン/オフを設定できます。ステップ・ボタン
を押しながらLEVEL [VALUE]ノブでそのステップのアクセント
の量を変更できます。再度ボタンを押すとモードから抜けます。
ACT. STEPボタン
このボタンを押すと、アクティブ・ステップ・エディット・モードに
入り、選択しているパートのシーケンスの有効なステップのオン
/オフを設定できます。オフのステップはスキップされます。再
度ボタンを押すとモードから抜けます。
TIP:
各パートを異なるアクティブ・ステップにするとポリリズムが
作れます。
STEP JUMPボタン
このボタンを押すと、ステップ・ジャンプ・モード入ります。ステッ
プ1 ~ 16ボタンを押すと、押したステップが次に再生されます。
再度ボタンを押すとモードから抜けます。
MUTEボタン
ボタンを押しながら、ステップ1 ~ 6ボタンを押すと、対応した
パートのミュート、ミュート解除ができます。
(PLAY)ボタン
シーケンサーを再生します(ボタン点灯)。もう一度ボタンを押す
と停止できます。
(REC)ボタン
ステップ1 ~ 6ボタンで演奏と、モーション・シーケンスがオンの
ときにノブのモーションを記録します。停止中にこのボタンを押
すと録音待機状態になり、PLAYボタンを押すかステップ1 ~ 6
ボタンを押すと録音が始まります。再生中にRECボタンを押し
た場合は、ボタンを押したところから録音を開始します。
TIP:
モーションが記録されたノブは再生中に点灯します。
TIP:
モーション・シーケンスがオンのとき、ノブのモーションを記録し
てからシーケンスが一周すると、自動的に録音が解除されます。
(電源)ボタン
電源をオン、またはオフにします。オフにするときは約
1秒間押したままにします。
オート・パワー・オフ
volca drumにはオート・パワー・オフ機能がついて
います。オート・パワー・オフとは、本体の操作や発音
がない状態が約4時間続くと、自動的に電源が切れる
機能です。オート・パワー・オフ機能は解除することが
できます(→グローバル・パラメーターの設定)。
DC 9V
端子
別 売 の コ ル グKA-350 ACア ダ プ タ ー(DC9V
)を接続します。
ACアダプターは、必ず指定のものを使用してくだ
さい。指定以外のACアダプターを使用した場合、
故障の原因となります。
MIDI IN端子
外部MIDI機器と接続してvolca drumの音源を
コントロールします。
TIP:
MIDIインプリメンテーション・チャートはコルグ・
ウェブサイトからダウンロードしてください。
MIDI チャンネルの設定
1. RECボタンを押しながら、電源をオンにします。
2. ステップ1 ~ 16ボタンがMIDIチャンネル1 ~
16に対応します。チャンネルに対応するボタン
を押してボタンのLEDを点灯させます。
TIP:
現在設定されているチャンネルの(LEDが点
灯している)ステップ・ボタンを押すと設定が
キャンセルされ、パート1 ~ 6にそれぞれ
MIDIチャンネル1 ~ 6が設定されます。
(工
場出荷時設定)
SYNC (IN, OUT)端子
volca drumとその他のvolcaシリーズ、アナロ
グ・シーケンサーやDAWなど同等の機能を持つ
機器と接続し、両方の機器を同期させます。
SYNC端子の極性はグローバル・パラメーターで
設定できます。
•
SYNC OUT端子
はステップのはじめに15ms
のパルスを5Vで出力します。
•
SYNC IN端子
に接続すると、内部のステップ・
クロックが無効になり、volca drumのシーケ
ンサーは入力されたパルスに応じてステップ
が進みます。
(ヘッドホン)端子
ヘッドホン(ステレオ・ミニ・プラグ)を接続します。接
続していないときは、内蔵のスピーカーで出力します。
VOLUMEノブ
出力の音量を設定します。
サウンド・コントロール
ノブやボタンで選択されているパートの音色とウェーブガイド・レゾネーター・エフェクトを調節しま
す。各パートには2つのレイヤーがあり、ウェーブガイド・レゾネーターは全てのパートに対して共
通です。下図参照。
LAYER 1
LAYER 2
PART
MIX
SEND
MIX
PART
x 6
WAVEGUIDE RESONATOR
TUBE
STRING
2
PAN
OTHER
PARTS
2
2
2
2
SEND
SPEAKER
Headphone
VOLUME
LAYER
PITCH MODULATOR
LEVEL
SOUND SOURCE
AMP. E.G.
LAYER 1/2ボタン
レイヤーの選択を切り替えます。両方のレイヤーが選択されているときは、ボタンが点灯します。
LEVEL [VALUE]ノブ
選択されているレイヤーのレベルを設定します。EDIT/STEPボタンが点灯しているときはSELECT
[PARAM]ノブで選択したパート・パラメーターを設定します。
PITCHノブ
選択しているレイヤーのピッチを設定します。
MOD AMOUNTノブ
選択しているレイヤーのピッチ・モジュレーションの効果の深さを設定します。
MOD RATEノブ
選択しているレイヤーのピッチ・モジュレーションの変化のス
ピードを設定します。
EG ATTACKノブ
選択しているレイヤーのアンプ・エンベロープのアタック・タイ
ムを設定します。
EG RELEASEノブ
選択しているレイヤーのアンプ・エンベロープのリリース・タイ
ムを設定します。
SELECT [PARAM]ノブ
選択しているレイヤーの音源の波形、ピッチ・モジュレーター、
アンプ・エンベロープを選択します。
音源の波形(SRC)は、サイン波<
>、ノコギリ波<
>、ハイ
パス・フィルター・ノイズ<
>、ローパス・フィルター・ノイズ
<
>、バンド・パス・フィルター・ノイズ<
>。
ピッチ・モジュレーター (MOD)は、ライズ-フォール<
>、オ
シレーター <
>、ランダム<
>。
アンプ・エンベロープ・ジェネレーター (EG)は、リニア・アタック
-リリース<
>、エクスポネンシャル・アタック-リリース
<
>、マルチ・ピーク・アタック-リリース<
>。
EDIT/STEPボタンが点灯しているとき、このノブはPARAMノブ
として、下記のパート・パラメーターを選択します。
BIT:
ビット・リダクションの深さ
FLD:
ウェーブ・フォルダの深さ
DRV:
オーバードライブのゲイン
PAN:
左右のパンの割合
GAN:
ミックスの前のゲインの調節
WAVEGUIDE
SENDノブ
選択しているパートのウェーブガイド・レゾネーターのかかり具
合を設定します。
DECAYノブ
ウェーブガイド・レゾネーターのディケイの時間を調節します。
BODYノブ
ウェーブガイド・レゾネーターのキャラクターを設定します。
TUNEノブ
ウェーブガイド・レゾネーターのピッチを設定します。小さい値
にするとウェーブガイド・レゾネーターはディレイのような振る
舞いをします。
ディスプレイ
選択しているパラメーターとその値
選択しているウェーブ
ガイド・レゾネーター
のモデル
選択している音源の波形、
ピッチ・モジュレーターと
アンプ・エンベロープ
FUNC (ファンクション)ボタン
FUNCボタンを押しながら他のボタンを押すと、様々な機能を設
定できます。もう一度FUNCボタンを押すとその機能の設定か
ら抜けて元に戻ります。
FUNC + LOAD KIT:
ロード・キット・モードに入り、ステップ・ボ
タン(1 ~ 16)を押すとキットが読み込まれます。1 ~ 10はプリ
セットのキットが保存されています。
TIP:
キットは各パートで作成したサウンドとウェーブガイド・レゾ
ネーターから構成されています。
FUNC + SAVE KIT:
セーブ・キット・モードに入り、ステップ・ボ
タン(1 ~ 16)を押すと現在のキットがステップの位置に保存さ
れます。
FUNC + LOAD PRG.:
ロード・プログラム・モードに入り、ステッ
プ・ボタン(1 ~ 16)を押すとプログラム、またキットの番号も連
動して読み込まれます。1 ~ 10はプリセットのプログラムが保
存されています。ステップ・ボタンを押しながら別のステップ・
ボタンを押すとCHAIN機能として、その区間のシーケンスが連
続して再生されます。
TIP:
プログラムは各パートごとのシーケンス・パターン、モーショ
ン・シーケンス、キットの番号で構成されています。
FUNC + SAVE PRG.:
セーブ・プログラム・モードに入り、ステッ
プ・ボタン(1 ~ 16)を押すと現在のプログラムがステップの位
置に保存されます。
TIP:
SWING、TEMPO、VOLUMEノブは保存されません。
FUNC + PARTS (1–6):
1 ~ 6のパートを選択します。
FUNC + COPY (7):
パート・コピー・モードに入り、ステップ1
~ 6ボタンを押すと現在のパートのサウンド、シーケンス・デー
タをコピーします。
FUNC + CHOKE (8):
チョーク・セレクト・モードに入り、チョー
クしたい1 ~ 6のパートのステップ・ボタンを押します。チョーク
を有効にしたパートのうち一番小さい値のパートが(優先され
て)再生されます。
FUNC + RANDOMIZE LAYER (9):
選択しているレイヤーの
サウンドをランダムに変更します。
FUNC + RANDOMIZE PATTERN (10):
選択しているパート
のステップ、スライス、アクセント、アクティブ・ステップの設定を
ランダムに変更します。
FUNC + MODEL (11):
ウェーブガイド・レゾネーターのモデル
を切り替えます。
FUNC + MOTION ON/OFF (12):
モーション・シーケンスの
オンまたはオフを切り替えます。
(RECボタンを参照)
FUNC + MOTION CLR PART (13):
選択しているパートの
モーション・シーケンスの情報が消去されます。
FUNC + MOTION CLR ALL (14):
全パートのモーション・シー
ケンスの情報が消去されます。
FUNC + CLEAR PART (15):
選択しているパートのステップ、
スライス、アクセント、モーションが消去され、アクティブ・ステッ
プが初期設定にリセットされます。
FUNC + CLEAR ALL (16):
全パートのステップ、スライス、ア
クセント、モーションが消去され、アクティブ・ステップが初期設
定にリセットされます。
工場出荷状態に戻す場合
1. FUNCボタンとPLAYボタンを押しながら電源をオンにします。
ディスプレイに「Fct rESt」と表示されRECボタンとPLAYボタ
ンが点滅します。
2. RECボタンを押すと、本機を工場出荷状態に戻してから起動
します。
PLAYボタンを押すと、キャンセル動作になり、何もせずに起
動します。