第
6
章:
追加同期情報
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第
6
章:
追加同期情報
ビデオと
VITC
信号
ブラック・バーストとハウス・ビデオ・リファレンス
ブラック・バースト信号は、基本的に「位置のない」
ビデオ信号です。
他の「共有の」ビデオ信号と同じ様に、
バッファーと分配が正しく行われたソース(ビデオ分
配増幅器やチェーン内の別の機器のハウス・ビデオ・
リファレンス
/
ブラック・バースト出力など)からビデ
オ信号を受信するようにしなければなりません。
ハウス・ビデオ・リファレンス(ブラック・バー
スト)の代わりにビデオへ同期する
SYNC HD
をハウス同期でなくビデオ信号へ同期さ
せる理由はいくつかあります。
ハウス・ビデオ・リファレンスが使用できないとき
Pro Tools
(または他の機器)をビデオへに同期する
とき、かつ以下のいずれかの場合はビデオ信号へ同期
します。
•
ハウス・ビデオ・リファレンスがない。または
•
ハウス・ビデオ・リファレンス入力と同期機能のな
い機材(民生クラスの
VCR
やコンピュータ・ベー
スの入門レベルの編集システムなど)を使用している。
単純なセットアップ
1
〜
2
台 の
VTR
、
Pro Tools
、
SYNC HD
を使った小規模のセッティングでは、クロ
ック・リファレンスとしてビデオ信号が十分に使用で
きる場合が多いです。
この場合は、クロック・リファ
レンスとしてビデオ信号を使用して正しい同期を得る
ことができます。
VITC
をクロック・リファレンスに使用できない
理由
VITC
自体は、クロック情報をタイムコード情報の一
部として直接提供せず、位置情報のみを提供します。
しかし、
VITC
は常にビデオ信号に埋め込まれている
ため、
[
Video In
]
(またはスタジオがハウス・ビデオ・
リファレンスを使用している場合は[
Video Ref
]
)を
クロック・リファレンスとして選択することにより、
そのビデオ信号をクロック・リファレンスとして使用
することができます。
VITC
タイミング・ルール
VITC
を生成または再生成する際には、以下のルール
が適用されます。
再生成されるか生成されるかに関係なく、挿入され
る
VITC
はモノトニックでなければなりません。
モノトニックとは、フレーム・アドレスの繰り返しや
飛びがなく、
VITC
が滑らかに昇順または降順になっ
ていることをいいます。
モノトニックにするには、外部
ポジショナル・リファレンス(再生成中)またはク
ロック・ソース(ジェネレータ・プリセット・モード
の場合)が、
VITC
が挿入されるビデオ信号と同期し
ている必要があります。
VITC
タイミング・ルールの例
たとえば、
3/4
インチの
U
マチック
VTR
からのポジ
ショナル・リファレンスとして
LTC
を使用している
場合、その
VTR
は
SYNC HD
に適用しているビデオ
信号 を参照しなけ ればな りません。
別の 例として、
ジェネレータ・プリセット・モード(ポジショナル・
リファレンス
=
生成)の場合、内部のクロック・リファ
レ ン ス を 選 択 す る べ き で は あ り ま せ ん。こ れ は、
SYNC HD
の内部クリスタルが供給されるビデオ信
号と非同期で動作することにより、フレーム・アドレ
スの繰り返しや飛びが生じるためです。
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