109
1.0
製品の用途
1.1
目的:
本
Lad-Saf™
垂直親綱シリーズは、個人用墜落防止システムの一部です。
Lad-Saf™
垂直親綱用脱着式スリーブと組み合わせて使用す
ることで、
Lad-Saf
垂直親綱シリーズは、固定はしごなどの昇降用構造物を昇降する作業者が墜落した場合に保護します。
;
墜落制止専用:
Lad-Saf
垂直親綱シリーズを墜落制止以外の目的で使用しないでください。
1.2
規格:
垂直親綱シリーズは、本書の表紙に記載された国または地域レベルの標準規格に準拠しています。本製品が当初の仕向国外で再販され
る場合、再販業者は、使用者の国の言語で取扱説明書を提供する必要があります。
1.3
監修:
Lad-Saf
垂直親綱シリーズの使用には、安全管理者
1
の監修が必要です。
Lad-Saf
垂直親綱シリーズの設置には、有資格者
2
の監修が必要
です。
1.4
トレーニング:
Lad-Saf
垂直親綱シリーズは、用途を正しく理解した者が必ず設置・使用してください。本書は、行政の規格が規定する従業員
トレーニングプログラムの一環として使用するものです。本書を熟読し、本製品の正しい保守と使用に関するトレーニングを受け、本製品の動
作特性、用途の制約、不適切な使用の結果を十分に理解することは、本製品の設置者の責任です。
1.5
救助計画:
本製品を使用したりサブシステムに接続する場合、事業者は、救助計画と、それが常に実施できる体制を用意し、使用者、現場責任
者
3
、救救助者
4
と共有してください。トレーニングを受けた現場の救助チームが推奨されます。チームのメンバーには、救助を適切に行うための
機器および技術を提示してください。
トレーニングを定期的に実施し、救助者が確実に熟練するようにしてください。
1.6
点検の頻度:
垂直親綱シリーズは、使用前に毎回使用者が点検するものとします。また、安全管理者が
1
年に1回点検
5
する必要があります。点検
手順は、「点検および保守記録」に記載されています。各適任者による点検の結果は、「点検および保守記録」の控えに記入してください。
1.7
墜落後:
Lad-Saf
垂直親綱シリーズが墜落制止力を受けた場合は、直ちに使用を中止し、「使用禁止」と明記してください。
Lad-Saf
垂直親綱
用脱着式スリーブおよびシステムを廃棄するか、
3M
に返送して交換を依頼してください。
2.0
システム要件
2.1
アンカーポイント:
アンカーの要件は、墜落防止の用途によって異なります。垂直親綱シリーズが取り付けられている構造物は、表
1
に記載され
たアンカーの仕様を満たす必要があります。
2.2
危険:
危険な環境で本製品を使用する場合は、使用者のけがや製品の損傷を防ぐために、さらなる予防策を講じてください。危険として次の例
が挙げられますが、これに限定されるものではありません。熱、化学物質、腐食環境、高電圧送電線、爆発性ガスまたは有毒ガス、稼働中の機
械、鋭利な角および縁、落下して使用者または個人用墜落防止システムに接触するおそれのある頭上の物体。
2.3
昇降補助システムとの共用性:
3M
が
PCA
に
3M
の昇降はしご墜落制止システム(
CLFAS
)と共用性があると確認した場合を除き、
Lad-Saf
垂直親綱シ
リーズおよび
Lad-Saf X2
、
X3
、
X3+
脱着式スリーブを含む、
3M CLFAS
と電動昇降補助(
PCA
)システムを併用しないでください。この警告に従わな
い場合、共用性のない
PCA
および
CLFAS
システムの使用中に高所から使用者が墜落しても、安全に制止されないおそれがあります。製品の使用や適合
性についてご質問がございましたら、
3M
安全衛生製品事業部(
)までお問い合わせください。
;
3M
垂直親綱シリーズと適合性のない昇降補助システムを使用すると、重傷を負ったり死亡に至ったりするおそれがあります。
2.4
各構成品の適合性:
3M
の製品は、
3M
が指定する構成品およびサブシステムのみと併用することを想定しています。指定外の構成品やサブシス
テムに代用または交換すると、装置の互換性が損なわれ、システム全体の安全性と信頼性に影響を及ぼすおそれがあります。
2.5
コネクターの適合性:
コネクターは、どのような向きになっても開閉機構が不用意に開かない寸法や形状に設計されている場合、コネクターは
接続点に対して適合性があると見なされます。適合性についてご質問がございましたら、
3M
までお問い合わせください。
コネクター(フック、カラビナ、
D
リング)は、最小で
22.2 kN
(
5,000 lbf
)を支えられる強度が必要です。コネクターには、アンカーポイントま
たはその他のシステム構成品との適合性が必要です。適合性のない装置を使用しないでください。適合性のないコネクターは、誤って外れるこ
とがあります
(図
4
を参照)。コネクターには、寸法、形状、強度の面において適合性が必要です。スナップフックまたはカラビナを取り付ける接続部の寸法
が小さい場合や、変則的な形状の場合は、スナップフックまたはカラビナの開閉部に接続部の力がかかる場合があります(
A
)。この力により
開閉部が開き(
B
)、スナップフックまたはカラビナが接続部から外れる場合があります(
C
)。
ANSI Z359
および
OSHA
により、セルフロック式スナップフックおよびカラビナの使用が義務付けられています。
1
安全管理者:
従業員にとって不衛生、有害、危険な周辺状況や作業状況において、既存の危険や発生が予測される危険を認識でき、このような危険を除去するために速やかに是正措置を講
じる権限を有する者。
2
有資格者:
認識されている学位、資格、専門的地位を有するか、OSHAまたはその他の適用される行政の規制が定める範囲で、広範な知識、トレーニング、経験によって、墜落防止および救助
システムに関連する問題を解決または解消する能力を十分に示した者。
3
現場責任者:
墜落の危険にさらされる場所で職務を遂行する権限を事業者から委譲された者。
4
救助者:
救助システムの操作により補助救助を実施しようとしている救助対象者以外の者。
5
点検の頻度:
作業条件が過酷な場合(過酷な環境、長期間の使用など)、安全管理者による点検の頻度を上げる必要があります。
Summary of Contents for DBI SALA LAD-SAF X3
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