はじめに
208
XMV4280/XMV4140/XMV4280-D/XMV4140-D
取扱説明書
XMVのファームウェアのアップデートやバージョンの確認
は、MTX Editorで行ないます。操作方法については、
「MTX Editor 取扱説明書」を参照してください。
最新のファームウェアは、以下のウェブサイトのダウンロー
ドページからダウンロードしてください。
http://www.yamahaproaudio.com/japan/ja/
XMV4280-D/XMV4140-Dは、オーディオ信号を伝送す
るプロトコルとしてDanteを採用しています。Danteと
は、Audinate社が開発したプロトコルで、ギガビットイー
サネット対応のネットワーク環境で、サンプリング周波数/
ビットレートが違う複数のオーディオ信号や、機器のコント
ロール信号を同時に扱える特長を持っています。そのほか、
下記のようなメリットがあります。
• 理論上はギガビットイーサネット環境で最大512イン/
512アウトで合計1024チャンネルの音声を伝送可能。
(XMV4280-D/XMV4140-Dでは、24/32ビットの
解像度で4インを実現)
• ネットワーク内の機器を自動的に検出・設定。機器名も
自由に設定可能。
• 高精度のネットワークシンクロ技術の採用により、低レ
イテンシー、低ジッター、高サンプル精度を実現。
(XMV4280-D/XMV4140-Dでは、レイテンシーは
0.25msec/0.5msec/1.0msec/5.0msecの4タイ
プから選択可能)
• プライマリー回線とセカンダリー回線による、万が一の
障害に強いリダンダント接続に対応。
• イーサネットでコンピューターと接続し、オーディオイ
ンターフェース機器なしで音声の直接入出力が可能。
Danteの詳細については、Audinate社のウェブサイトを参
照してください。
http://www.audinate.com/
また、ヤマハプロオーディオのウェブサイトにも、Dante
に関するさまざまな情報を掲載しています。
http://www.yamahaproaudio.com/japan/ja/
ファームウェアのアップデート
Danteとは
NOTE
Danteネットワーク内では、ネットワークスイッチのEEE機
能(*)を使用しないでください。
EEE機能に対応したスイッチ間では、消費電力の相互設定が
自動で調整されますが、相互設定の調整が正しく機能しない
スイッチもあります。
これにより、Danteネットワーク内の不適切な場面でスイッ
チのEEE機能が有効になってしまう可能性があり、クロック
同期性能が悪化して音声が途切れる場合があります。
そのため、以下の点にご注意ください。
• マネージドスイッチを使う場合、Danteを使用するすべて
のポートのEEE機能をオフにしてください。EEE機能が
オフにできないスイッチは使用しないでください。
• アンマネージドスイッチを使う場合、EEE機能に対応した
スイッチを使用しないでください。 これらのスイッチは
EEE機能をオフにでききません。
* EEE (Energy Effi cient Ethernet) 機能とは、ネットワークのトラ
フィックが少ないときにイーサネット機器の消費電力を減らす技術。
グリーンイーサネットやIEEE802.3azとも呼ばれています。
ラックマウント時の注意
この機器が動作保証する室温は0〜40℃です。この機器
だけをEIA標準のラックにマウントする場合は、複数台を
隙間なくマウントしてご使用いただけます。この機器を他
の機器と一緒にEIA標準のラックにマウントする場合、各
機器からの熱でラック内の温度が上昇し、十分な性能を発
揮できないことがあります。この機器に熱がこもらないよ
うに、必ず以下の条件でラックにマウントしてください。
• 他社製パワーアンプなどの発熱しやすい機器と一緒にマ
ウントする場合は、他の機器との間を1U以上空けてく
ださい。また、このスペースは通風パネルを取り付けた
り、開放したりして、十分な通気を確保してください。
• ラックの背面を開放して、ラックを壁や天井から10cm
以上離し、十分な通気を確保してください。ラック背面
を開放できない場合は、ラックに市販のファンキットな
どの強制換気装置を取り付けてください。ファンキット
を取り付けた場合は、ラックの背面を閉じた方が放熱効
果が大きくなることもあります。詳しくはラックおよび
ファンキットの取扱説明書を参照してください。