TPA-N-PRE
MDO4000
シリ
ズ対応プリアンプ
取扱説明書
概要
この MDO4000 シリーズ・ミックスド・ドメイン・
オシロスコープ用の外部 RF プリアンプ・アク
セサリは、12 dB のゲインおよびノイズ・フロア
(DANL) の 10 dB 低減によって、微小振幅信号
に対する MDO の調査能力を向上させます。
TPA-N-PRE 型は、MDO4000 のすべてのモデ
ルと組み合わせてご使用になれます。
MDO4000 への接続
プ リ ア ン プ の 取 り 付 け は 、 N 型 コ ネ ク タ 側 を
MDO4000 のフロント・パネルの RF コネクタに接
続すれば完了です。MDO4000 と TPA-N-PRE
型がしっかりと接続されるまでサムホイールを回
します。手ではプリアンプをきつく締めすぎるこ
とはありません。接続が不完全な場合には、機
器が正常に動作しない可能性があります。
取り付けの際、このプリアンプがその MDO4000
に取り付けられるのが初めて場合は、プリアン
プに保存されている校正定数 (プリアンプのゲ
イン対周波数特性) がアップロードされ、不揮
発性メモリに保存されます。この処理は 7 秒足
らずで完了します。また、その MDO でプリアン
プが最初に使用されたときに、1 回だけ実行さ
れます。プリアンプを取り付けたことがある MDO
の場合は、すでにボードに保存されている校正
定数を使用します。MDO はプリアンプのゲイン
を校正係数として取り込むことによって、完全な
校正済み RF システムとなります。
プリアンプには 2 種類のステートがあります。
"Amplify" (増幅) と "Bypass" (バイパス) です。
増幅ステートでは、プリアンプは入力信号を増
幅します。バイパス・ステートでは、プリアンプは
信号を増幅せずに通過させます。プリアンプの
ステートは直接設定されるのではなく、ユーザ
によって入力されたプリアンプのモードおよび
RF 基準レベルの設定に従って決定されます。
"Auto" モードでは、プリアンプは基準レベルが
–30 dBm 以下のときに増幅ステート、基準レベ
ルが –30 dBm を超えるとバイパス・ステートにな
ります。"Bypass" モードでは、基準レベルの設
定にかかわらずプリアンプはバイパス・ステート
になります。プリアンプの LED がプリアンプの
ステートを表しています。増幅ステートでは緑
色、バイパス・ステートではオレンジ色、または
エラーが発生した場合には赤色に点灯します。
プリアンプのボタンを押すか、または RF > More
(次へ) > Probe Setup (プローブ設定) メニュー
を使用して、プリアンプのメニューを表示できま
す。このメニューには、プリアンプのステートが
表示され、ユーザはプリアンプのモードを変更
できます。
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