分解する
リードアゲミ調整
リード調律
1104-5D-MM-159-A / 00457-00018
・ピッチを下げたい場合
リードの下にヘラを入れて、根元をキシャゲで削ります。プ
レート部を傷つけないように注意して下さい。
キシャゲは図のように斜めに立てて、根元から先に向かって引っ
かくように削ります。
削り終えたら空気箱を取り付けて再びピッチを測定します。正しいピッチの
出ていない箇所は再度空気箱を外してリードを削り直します。
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ス ズ キ メ ロ デ ィ オ ン 修 理 工 具 セ ッ ト [ M R T - 01 ]
S U Z U K I M E L O D I O N R E P A I R T O O L S E T
●製品の性質上 、全ての鍵盤ハーモニカの調律作業を可能にする物ではございません。
●作業は静かな場所で細心の注意を払い行ってください。
●部品自体の耐久性には限界がございます。
●本製品の使用において発生した破損・怪我に関しましては、責任を負いかねます。
以上をご理解頂きました上、ご自身の責任の下ご使用ください。
リードのアゲミを変え
たり、調律時リードの下
に入れて使用します。
ヘラ
メロディオン の 分 解・
組立てに使用します。
プラスドライバー
紛失しやすいネジ・バネ類を付属してい
ます。
ネジ・バネセット
カバーネジ
(低頭)×6
調律時に使用します。リ
ードの先端を削りピッ
チを上げます。
ヤスリ
調 律 時 に使 用します。
先端でリードの根元を
削りピッチを下げます。
キサゲ
PRO-44H・PRO-44HP
○ 使用モデル
四角ナット
(銀)×6
PRO-44H・PRO-44HP
○ 使用モデル
カバーネジ
(黒)×6
PRO-37v2・M-37C
○ 使用モデル
四角ナット
(金)×6
○ 使用モデル
カバーネジ
(銀)×6
M-32C・S-32C 他
○ 使用モデル
リードプレート
ネジ×6
全 メ ロ デ ィ オ ン 共 通
○ 使用モデル
鍵盤バネ
×6
全 メ ロ デ ィ オ ン 共 通
○ 使用モデル
鍵盤ハーモニカは生楽器ですので一定期間の使用ごとにメンテナンスをする事でより良
い演奏をする事ができます。また、ある程度上達してくると演奏者各々に合わせたセッテ
ィングは演奏に磨きをかける上でも必須となってきます。MRT-01は携帯性も踏まえた最
低限の工具キットですが、リード交換以外のメンテナンスはすべてできます。可能であれ
ばメンテナンスに熟練した方に直に教わってから挑戦することをお勧めします。最初は壊
れたメロディオンなどで練習してから大切なメロディオンのメンテナンスに取り掛かっ
たほうが良いでしょう。一度わかってしまえば難しいことではありませんのでぜひ挑戦し
てみてください。
この度は、メロディオン修理工具セットMRT-01をお買い上げいただきまして誠にありが
とうございます。本製品を安全に、末永くご使用いただくため、この取扱説明書をよくお
読みください。お読みになった取扱説明書は、なくさないよう大切に保管してください。
楽器裏側にあるネジをプラスドライバーで外します。PRO-44HやPRO-37v2、M-32C等
金属カバーのモデルは6つ、MX-32C、F-32等プラスチックカバーのモデルは8つ、B-24C、
B-24Hは大小合わせて8つ外します。
・ ネ ジ を 外 し ま す
・ネジを外します
例 ) 金属カバーモデル
分解する
リ ー ド ア ゲ ミ 調 整
リ ー ド 調 律
A-1 カバーのネジを外す
カバー、サイドカバーを外します。PRO-37v2の場合はだ液抜きキャップを外してからサ
イドカバーを外してください。PRO-44H、PRO-44HPの場合はストラップピンが付いて
いるためサイドカバーは外れず、カバーのみを外すことが可能です。MX-32C、F-32等プ
ラスチックカバーのものは空気箱一体式のカバーになっています。カバーを外せばリー
ドプレートが見えるのでA-3の作業は不要です。
空気箱を外します。ネジはPRO-44、PRO-44HPが5個、B-24C、B-24Hは11個その他は4個
です。空気箱を外すと、リードプレートが見えます。
A-2 カバーを取り外す
A-3 空気箱のネジを外し、空気箱を取り外す
・ カバ ー
・ サイド
カバ ー
・ 空 気 箱
・ サイド
カバ ー
アゲ ミ と は
全てのリードには「アゲミ」と呼ばれる反らしが付いており、このアゲミの高さによってそれぞ
れのリードの息に対する反応が変わってきます。工場出荷時に各モデルに最適なアゲミにして
いますが、演奏しているうちにアゲミが変わってしまった場合やお好みのアゲミにしたい場合、
調整が可能です。アゲミの量が小さいと弱い息でよく反応する代わりに強い息で音が鳴らなく
なり、量が大きいと強い息でよく反応する代わりに弱い息で音が鳴らなくなります。
調律をする前にチューナーをご用意下さい(1セント単位で測定できるものが望ましいで
す)。アゲミを変えることでピッチが変わるため、まずアゲミを調整した後に調律をするよ
うに心がけて下さい。また、使用する唄口が立奏唄口か卓奏唄口の違いで若干ピッチが変
わるので、通常愛用している唄口で測定するとよいでしょう。
アゲミの確認後など、空気箱を取り外している場合は「分解する.A-3」の逆の手順で空気箱
を取り付けます。M-32C等プラスチックに直接ネジ留めしているものは、取り付け時特に
慎重に作業して下さい(本体に切ったネジ山を潰し、ネジ留めが出来なくなる可能性があ
ります)。金属カバーのモデルはカバー類を取り付けなくても構いませんが、空気箱とカ
バーが一体になっているMX-32C等のモデルは上下カバーを取り付けます。取り付けた
後唄口を付けて空気漏れがないか確認して下さい。
再び空気箱を取り外し、ヤスリ、キサゲを使い調律します。リードはそれぞれ1枚が1
つの音に対応し、その音の鍵盤の真裏に位置しています。再度空気箱を取り外し、調律の
必要なリードを削って正しいピッチ(それぞれのリードが0セント付近)にします。
リードの下にヘラを入れて、先端をヤスリで削ります。削った後バリ(削りカス)がでます。バリ
をそのままにして音を鳴らすと「キーン」という不快な音が鳴るため、側面を削って整えます。
調律を終えたら空気箱を取り付けて再びピッチを測定します。正しいピッチの出てい
ない箇所があればC-1〜C-3を繰り返します。
リード全長の先端から約2/3付近からリードに反らし(アゲミ)がついています。
リード長さの2/3
リード長さ
・ プレ ート
・ リード
ヘラを先端から全長の2/3の所まで差し込み、上へ引き上げます。
B-1 アゲミを上げる場合
C-1 ピッチを測定するために空気箱を取り付ける
通常演奏している息の強さで音を鳴らし、ピッチを測定し記録します。
C-2 ピッチを測定する
C-3
●ピッチを上げる場合
リードの下にヘラを入れて、根元をキサゲで削ります。
プレート部を傷つけないように注意して下さい。
●ピッチを下げる場合
調律する
引 き 上 げ る
ヘラでリードをプレートへ押し込みます。押し込み過ぎないように注意してください。
B-2 アゲミを下げる場合
・ ヘラ
・ ヤスリ
・ ヘラ
・ キサゲ
先をヤスリで削る
削った部分に削りバリ(削りかす)が残るのでヤスリで整える
キサゲは図のように斜めに立て、根元付近を狙って
引っかくように削ります。
P R O - 4 4 H ・ P R O - 4 4 H P
以外の金属カバーモデル
注 意:調律後にアゲミが変わることがあるので再度確認してください。