SEL85F14GM (FE 1.4 / 85 GM) (FE 85mm F1.4 GM)
4-13
4-5-2. 光軸の調整
準備
1. 「4-5-1. 光軸の確認」を行い,被検レンズの光軸が規格を満足していないことを確認する。
調整方法
1. 「2-1. DISASSEMBLY」を参照し,前飾り環 (9139), GD 防滴ゴム (9139),フィルターネジ環Assy (9139) を取り外す。
2. GD レンズ枠Assy を固定しているねじ3本を少し緩める。
3. 「4-5-1. 光軸の確認」の手順1 〜 3を参照し,フランジバック測定器に被検レンズを取り付け,1000 mmコリメータを設置する。
4. 1000 mm コリメータを覗きながら,リングチャート像が中心になるようにGD レンズ枠Assy をシフト調整する。
5. 「4-5-1. 光軸の確認」を行い,被検レンズの光軸が規格を満足することを確認する。
6. 規格値(参考値)を満足している場合は,手順2で緩めたねじ3本を締め付ける。
7. 締め付けたねじ3本にボンド (B-110) を塗布する。
ボンド
(B-110)
を塗布
ボンド
(B-110)
を塗布
ボンド
(B-110)
を塗布
ねじ
GDレンズ枠Assy
ねじ
Fig.
4-5-6
4-6. 撮影 / 投影解像力の確認
4-6-1. 撮影解像力の確認
使用機器 / 治工具
• 解像度チェックチャート (ILC) (J-6082-813-A)
• カメラ( ILCE-7シリーズ)
• 40インチ液晶モニタ (Full HD)
※確認/調整時,撮影画像を拡大表示させて解像を確認してください。
準備
1. カメラの撮影モードを絞り優先にし,絞り値を開放にする。
2. 画面いっぱいにチャートが写る位置に配置し,その位置からさらに100 mm後ろに移動させる。
1125mm x 750mm 3:2 2015.12.15 LENS Gp
0.8
0.6
0.5
0.3
0.3
0.5
0.6
0.8
Fig. 4-6-1
確認方法
1. “準備”の状態で,マニュアルフォーカスに設定する。
2. ピントを合わせて,セルフタイマーで撮影する。
3. ピントは手順2の状態のままで,撮影距離を手順1の位置から±100 mmの位置にし,2枚セルフタイマーで撮影する。
4. 撮影画像3枚の結果から,周辺の解像がFig.4-6-2で示す基準を満たしているか確認する。
注意:
中心のサークルが解像していることを確認し,周辺のサークルは上下左右が均等に解像していることを確認してください。(任意のサークルと
その直径方向で反対にあるサークルは同等に解像されていること)
※Adobe Photoshop等を使用して,解像の確認を行ってください。
※中心(赤枠)のサークルと中心以外(青枠)のサークルを等倍で確認してください。
1125mm x 750mm 3:2 2015.12.15 LENS Gp
0.8
0.6
0.5
0.3
0.3
0.5
0.6
0.8
Fig. 4-6-2
4-6-2. 投影解像力の確認
使用機器 / 治工具
• レンズ投影器(J-6082-778-A)およびスライダック(出力電圧: AC 100V)
Note:
レンズ投影器は,スライダック(出力電圧: AC 100V)を接続して使用してください。
• スクリーン(アートポスト紙)
• 巻尺
• 平面ミラー(SLR用等)
確認方法
1. 「E-MOUNT LENS GENERAL ADJUSTMENT GUIDE」 の「2. 投影解像力の確認」を実行する。
参考値:
焦点距離 f
(mm)
投影距離 (m)
投影解像力本数(本/mm)
中心 (y' = 0)
周辺 (y' = 15)
周辺 (y' = 18)
S
M
S
M
85
3.4
80本以上
40本以上
40本以上
25本以上
25本以上
Table
4-6-1
2. 投影解像力を確認して参考値を満足していない場合は,サービス専用光学ブロックを交換してください。