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デジタルビデオルーティングスイッチャーDVS-V3232Mは、複数の
シリアルデジタルビデオ信号の入出力を切り換えるスイッチャーで
す。32系統のデジタルビデオ信号入力をマトリックス方式で切り換
え、32 系統の出力ラインに同時に出力できます。
実際の信号切り換え操作は、別売りのコントロールユニットBKS-
R1607/R3209/R3210などの外部制御機器から行います。
また、本
機を動作させるためには、
あらかじめターミナルなどを使って、各種
の設定
(テーブルデータ作成やシステムの設定)
をする必要があり
ます。
放送局やプロダクションハウスで使用されている機器の動作状態
および発生したエラー内容を、1台のコンピューターで集中監視す
るISR(Interactive Status Reporting)システムを使って、本機の
動作状態を監視することもできます。
◆ ISRシステムについて詳しくは、インストレーションマニュアルをご覧くだ
さい。
デジタルルーティングスイッチャーの特
長
SMPTE259M
規格対応
本機の入出力信号は SMPTE259M 規格(シリアルデジタルイン
ターフェース)
に対応しています。そのうえ、内部信号もアナログ変
換することなく処理されるため、デジタルルーティングシステム内で
信号を劣化させずに伝送することができます。
また、SMPTE259M
規格では、デジタルオーディオ信号を時分割多重方式でデジタル
ビデオ信号に多重するため、ビデオ信号とオーディオ信号とを同
軸ケーブル1本で伝送することができます。その際、機器間を接続
するケーブルは、イコライザーを設置することなく、200m(5C-2V
ケーブル使用時)まで延長できます(ただし、540Mbps 信号の場
合は 150mまで)
。
各種信号フォーマットに対応
本機は、4:2:2(コンポーネントデジタルビデオ)信号、4fsc-NTSC
(コンポジットNTSC方式デジタルビデオ)信号、4fsc-PAL(コンポ
ジットPAL 方式デジタルビデオ)信号に加え、新たに 360Mbpsと
540Mbps のコンポーネントデジタル信号のフォーマットに対応して
います。将来予想される480P(525ライン、プログレッシブ)などの
信号にも対応可能です。また、AUTO モードの場合、1 チャンネル
ごとに任意の信号フォーマットを選択できます。
レベル設定による複数信号の同時制御
多種類の信号を同時に扱う場合、それぞれの信号別にルーティン
グスイッチャーが必要になります。
たとえば、VTRで記録を行うため
に必要な信号には、ビデオ、オーディオ、タイムコード、リモートコン
トロールがあり、それぞれビデオ、オーディオ、タイムコード、リモー
トの各ルーティングスイッチャーで信号を切り換えます。これらの切
り換えを行う信号を総称してレベルと呼びます。本機では最大8種
類のレベルを設定し、
レベルごとに異なる入出力信号の番号を設
定して同時に制御することができます。
概要
Содержание DVS-V3232M
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