① 第1表示部
:入力値(IN)や設定項目を表示します。
② 第2表示部
:操作量(OUT)、モータ開度(MFB)や各設定項目の設
定値を表示します。操作量(OUT)を表示していると
きは、outランプが点灯します。
③ モード表示灯 man
:MANUALモード(手動)のとき点灯します。
ev1〜ev3:イベントリレー出力がONしているとき点灯し
ます。
opn・cls:制御出力がONしているとき点灯します。
④ マルチステータス表示灯 :点灯条件と点灯状態を組みにして、優先度のつ
いた3組を表示します。
⑤
[a/m]
キー
:1秒以上押し続けると、AUTO/MANUALモード切り
替えができます。
⑥
[display]
キー
:運転表示で表示内容を切り替えます。バンク設定表
示から運転表示に戻します。
⑦ <、∨、∧キー
:数値の増減、桁送りに使用します。
⑧
[para]
キー
:設定表示の切り替えをします。
⑨
[enter]
キー
:設定の変更開始と変更中の数値の確定を行います。
⑩ ローダコネクタ
:使えません。
キー操作のフローを示します。
取扱い上の注意
・[para]キーを2s以上押すと、「
LOC
」という表示になります。これはロック設
定の入口ですが、設定が必要な項目はないので、[display]キーまたは[a/m]
キーを押して運転表示に戻るようにしてください。
● 位置比例制御デッドゾーンの設定例
設定表示で第1表示部に
CS8
を表示させてください。
[enter]キー
を押すと、第2表示部がフラッシング(点滅)します。
[<][
][
]キーで桁の移動や値の増減をしてください。
希望の数値で
[enter]キー
を押すと、フラッシングが終了し、データ
が確定します。
● 位置比例制御自動調整の開始の設定例
設定表示で第1表示部に
C60
を表示させてください。
[enter]キー
を押すと、第2表示部がフラッシング(点滅)します。
[<][
][
]キーで桁の移動や値の増減をしてください。
数値を1にして
[enter]キー
を押すと、自動調整が始まります。
回転角センター設定、比例帯設定、モータ開度上・下限イベント設
定は、初期値から変更する場合に限り設定が必要です。
■ 制御動作正逆選択
本器のデジタル入力3(DI3:端子19−24間)のON/OFFで逆動作、正動
作が選択できます。
正動作、逆動作の違いは、
■回転角センターと比例帯の設定例(本ペ
ージ)
の図を参考にしてください。
また、運転中に正逆を切り替えて使うこともできます。
■ 調整と設定
本器、調節計、モータ、およびその他関連機器を正しく結線し、電
源を入れて、本器に対して次の順番で調整や設定を行ないます。
①自動調整→②回転角センター設定→③比例帯設定→④デッドゾーン
設定→⑤モータ開度上限・下限警報設定
それぞれの詳細を以下で説明します。
■ 自動調整
取扱い上の注意
・ 必ずこの自動調整を行ってください。自動調整をしないで使
用するとモータが正常に動作しません。
・ 自動調整の方法
1.「C60:位置比例制御自動調整」を1として
[enter]キー
を押します。
すでに1の場合も
[enter]キー
を2度押してエントリーします。
2.自動調整が始まります。
・第1表示部が
CA.CL
となり、閉側のリレーがONします。
・モータが閉側に動き、第2表示部にMFBのカウント値を「全閉
調整値」に書き込みます。
・第1表示部が
CA.OP
となり、開側のリレーがONします。
・モータが開側に動き、第2表示部にMFBのカウント値が表示さ
れます。カウントが安定すると全開調整が完了し、そのカウン
ト値を「全開調整値」に書き込みます。
また、全閉→全開にかかった時間を「全開時間」に書き込みま
す。ただし、この時間が240.0s以上の場合は240.0sとします。
・すべて終了すると、基本表示画面になります。
3.調整を中止する場合は
[display]キー
を押します。
自動調整が始まると
[display]キー
での調整中止とする以外のキ
ー操作ができなくなります。
次の場合は異常処理として各値は出荷時の設定に戻り、AL10を
表示します。AL10の表示を消すのは、再度の自動調整が正常終
了したとき、または電源リセットをしたときだけです。
・全開カウント−全閉カウント<260
・全閉カウント>全開カウント
・全閉から全開までの時間が5s未満
・モータフィードバック入力の断線アラーム(AL07)の発生が継
続、または頻発している
・MFBカウント値が安定する時間が5minを超えた
・モータフィードバック入力、または開閉リレーの誤配線
(ただし、誤配線のすべてを異常とは検出できません)
取扱い上の注意
・ 位置比例制御の自動調整中に、計器の電源を切った場合、電
源再投入時には、自動調整は中止となります。
・ 位置比例制御の自動調整中に、AUTO/MANUALモード切り
替えをおこなっても、自動調整は継続します。
・ 位置比例制御の自動調整中に、デジタル入力1や2による制
御出力(OPEN側/CLOSE側)の強制ON/OFFをおこなった場
合、自動調整が中止となることもあれば継続することもあり
ます。継続した場合でも調整結果は誤ったものとなっていま
すので、強制ON/OFFのない状態で再度調整をやり直してく
ださい。
・ 「全閉調整値」、「全開調整値」、「全開時間」に書き込んだ値
を表示することはできません。
■ 自動調整時の動作
本器は、モータとの結線まちがいとモータフィードバック入力の断
線、または短絡を検出する機能(AL07、AL10)があります。
正方向結線と同じように、逆方向結線も正常な結線と判断し、アラ
ームとはしません。
また、モータフィードバック入力が断線しても動作は継続します。
次の表は、モータを自動調整 (「C60:位置比例制御調整開始」を
「1:開始」に設定) したとき、結線により、どのような現象となる
かまとめたものです。
なお、モータは閉位置(反時計方向で回りきり)からスタートさせて
います。
表中の第2表示部の数値は例です。
● 正常な正方向結線の場合
● 正常な逆方向結線の場合
● 結線まちがいによるアラーム表示と原因
■ 回転角センター設定
回転角センターと入力(IN)が同じになったとき、操作量(OUT)が
50%になります。
動作の詳細は、
■回転角センターと比例帯の設定例(本ページ)
の図
を参考にしてください。
■ 比例帯設定
比例帯設定の分だけ入力(IN)が変化したとき、操作量(OUT)が0〜
100%で変化します。
動作の詳細は、
■回転角センターと比例帯の設定例(本ページ)
の図
を参考にしてください。
■ 回転角センターと比例帯の設定例
1.回転角センター:50%(12mA)
2.回転角センター:25%(8mA)
比例帯
:100%(16mA)
比例帯
:50%(8mA)
3.回転角センター:75%(16mA)
比例帯
:50%(8mA)
<
<
<
<
J2
運転準備
デジタル入力3(DI3)
制御動作
OFF
正動作
ON
逆動作
項目
表 示
内 容
初期値
自動調整
c 60
0:停止
0
1:開始
設定操作
電 源 投 入 時 表 示
運 転 表 示
para
キーを押す
a/m
display
または キー
を押す
電源投入後 5〜6s の間は、第1表示部・
第2表示部が消灯のまま、モード表示
灯が順に点灯していき、すべてが点灯
すると、運転表示に切り替わります。
消灯
入力(IN)表示
3min以上キーを
押さない
操作量(OUT)表示
モータ開度(MFB)表示
display
キーを押す
設 定 表 示
デッドゾーン設定
自動調整設定
para
キーを押す
display
キーを押す
para
キーを押す
回転角センター設定
para
キーを押す
比例帯設定
para
キーを押す
モータ開度上限
イベント設定
para
キーを押す
モータ開度下限
イベント設定
display
キーを押す
para
キーを押す
out
消灯
第1表示部 点灯LED
第2表示部
モータの動き
備 考
CA.CL
cls
2000→1500のように
CCW cls点灯でモータが
↓
減少して安定する
CCWに動けばモータの
CA.OP
opn
1500→3500のように
CW
1、2端子は正方向結線
増加して安定する
です
第1表示部 点灯LED
第2表示部
モータの動き
備 考
CA.CL
cls
3500→1500のように
CW
1⇔2逆で、かつ G⇔Y逆
↓
減少して安定する
cls点灯でモータがCWに
CA.OP
opn
1500→3500のように
CCW 動けばモータの1、2端子
増加して安定する
は逆方向結線です
第1表示部 点灯LED
第2表示部
モータの動き アラーム表示
原 因
CA.CL
cls
増加して安定する
CCW
AL 10
G⇔Y逆
↓
CA.OP
opn
減少して安定する
CW
CA.CL
cls
減少して安定する
CCW なし
T⇔G逆
↓
ただし、MFB値
CA.OP
opn
増加して安定する
CW
とモータ開度が
合わない
CA.CL
cls
減少や増加が不明確
CCW
AL 10
または
T⇔Y逆
↓
(全閉や全開になる
なし
CA.OP
opn
前にモータの動きが
CW
切り替わる)
CA.CL
cls
増加して安定する
CW
AL 10
1⇔2逆
↓
CA.OP
opn
減少して安定する
CCW
CA.CL
cls
増加して安定する
CW
AL 10
1⇔2逆で
↓
T⇔G逆
CA.OP
opn
減少して安定する
CCW
CA.CL
cls
減少や増加が不明確
CW
AL 10
または
1⇔2逆で
↓
(全閉や全開になる
なし
T⇔Y逆
CA.OP
opn
前にモータの動きが
CCW
切り替わる)
項目
表 示
内 容
初期値
回転角センター
SP-1
0.0〜100.0%
50.0%
項目
表 示
内 容
初期値
比例帯
P-1
0.1〜999.9%
100.0%
100
50
0
0
[4mA]
50
[12mA]
100
[20mA]
入力(%)
モ
ー
タ
開
度
(%)
100
50
0
0
[4mA]
25
[8mA]
50
[12mA]
100
[20mA]
入力(%)
モ
ー
タ
開
度
(%)
100
50
0
0
[4mA]
50
[12mA]
75
[16mA]
100
[20mA]
入力(%)
モ
ー
タ
開
度
(%)
正動作(入力増加で開方向)
逆動作(入力増加で閉方向)
定義:
各部の名称と機能
②
①
③
⑥
⑨
⑩
④
⑤
⑧ ⑦