ステップアップガイド
MG12/4FX
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4-2. 各チャンネルの信号を加工するための
INSERT I/O 端子
信号を外部エフェクターで加工するという点では AUX と同じです
が、AUX が「複数のチ ャンネルの 信号をまと めて1つのエ フェク
ターへ送る」のに対して、INSERT I/O は「チャンネルごとの信号
をエフェクターへ送る」ときに使います。
INSERT I/O 端子に送られる信号は、ミキサーのゲインコントロー
ルで適切なレベルに増幅 / 減衰されています。この端子には、主に
コンプレッ サー、リミッター、イコラ イザーといった信 号全体をコ
ントロールするエフェクターを接続します。
もちろん、リバ ーブなどのエフェ クターでも、そのチャ ンネルだけ
にかけるのであれば、接続することができます。
INSERT I/O 端子は、TRS 型のフォーン端子を利用した双方向の接
続となって います。接続には下図の ような特殊インサー トケーブル
が 必 要 で す。別 売 り の ヤ マ ハ イ ン サ ー ト ケ ー ブ ル
YIC025/050/070 などをご使用ください。
4-3.グループ化
グループバ スとグループフェー ダーをうまく利用す れば、ミックス
を円滑に行 なうことができま す。グループ化は、特にラ イブのとき
に便利です。グ ループ化することに よって各チャンネル で設定した
バランスを保ったまま、グループ全体の音量レベルを 1 つのフェー
ダーで調節することができます。
グループバ スのもう1つの使い 方として、ドラム全体に コンプレッ
サーやフェ ーザーなどのエフェ クターをかける場合 に、グループ化
したドラムのチャンネルを GROUP OUT 端子からエフェクターへ
入力し、エフェクター出 力から AUX リターン 端子やステレオチャ
ンネルを使いメイン(ST)バスへミックスすることができます。
また、グループ はステレオ信号な ので、各チャンネルで 設定した定
位(P16 参照)を保ったまま信号をエフェクターへ送ることができ
ます。
チャンネル
フェーダー
INSERT I/O 端子にエフェクターを接続す
ると、ミキサ−内の信号の流れは中断さ
れ、信号は INSERT SEND を通ってミキ
サーの外に送られます。
エフェクターで加工された信号は、
INSERT RETURN からミキサー内の通常
の流れに戻ります。
INSERT I/O 端子へ
外部プロセッサーの入力端子へ
外部プロセッサーの出力端子へ
リング
スリーブ
チップ
スリーブ
チップ
TO ST
グループ バス
メイン(ST)バス
ステレオマスター
フェーダー
ステレオに割り当てられた
チャンネルフェーダー
(個々にコントロールされます。)
グループに割り当てられた
チャンネルフェーダー
(グループとしてコントロールされます。)
通常、グループバス信号だけでもグループアウトプットを通して出力で
きますが、TO ST スイッチをオンにすると、メイン(ST)バスへミッ
クスすることもできます。
ドラムミックス など、バランスを保持 する必要があるチ ャンネルをグ
ループ化し、グループバスに割り当てることができます。チャンネル間
のミックスバランスをチャンネルフェーダーで確立し、いったんグルー
プ化してしまえば、グル−プ全体のレベルはグループフェーダー 1 つ
で調整できます。
グループ
フェーダー