形 3G3RX-□-V1
高機能型汎用インバータ
取扱説明書
このたびは、インバータ形
3G3RX
シリーズ
V1
タイプをお買い求
めいただきまして、誠にありがとうございます。
この製品を安全に正しくご使用いただくために、お使いになる前に、
この取扱説明書と安全上のご注意および下記のマニュアルを熟読し、
機器の知識、安全上の情報、注意事項のすべてについて習熟してから
使用してください。また、お読みになったあとも、いつも手元におい
て使用してください。
オムロン株式会社
©OMRON Corporation 2012 All Rights Reserved.
NT205G
UL対応に関するご注意
■安全に使用していただくための表示と意味
安全上のご注意
■警告表示の意味
■警告表示
万一の場合、感電による重度の傷害が起こるおそれがあります。
入力電源
OFF
を確認してから正しく配線してください。
万一の場合、感電による重度の傷害が起こるおそれがあります。
配線作業は、電気工事の専門家が行ってください。
万一の場合、感電による重度の傷害が起こるおそれがあります。
配線変更、スライドスイッチ
(SW1)
の変更、オペレータ・オプ
ション類の脱着、冷却ファンの交換はインバータの入力電源を
OFF
にしてから行ってください。
万一の場合、感電・発火による重度の傷害が起こるおそれがあり
ます。
接地端子は必ずアースしてください。
(
200V
級:
D
種接地、
400V
級:
C
種接地)
万一の場合、感電による重度の傷害が起こるおそれがあります。
通電中および電源遮断後
10
分以内は端子台カバーを外さないで
ください。
万一の場合、感電による重度の傷害が起こるおそれがあります。
濡れた手でオペレータ、スイッチ類を操作しないでください。
万一の場合、感電による重度の傷害が起こるおそれがあります。
緊急遮断入力機能が働いた状態になっても、主電源が遮断された
わけではありません。製品の確認は、インバータの入力電源を
OFF
にしてから行ってください。
やけどのおそれがあります。
通電中や電源遮断後のしばらくの間は、インバータのフィン、制
動抵抗器、モータなどは高温になる場合がありますので触れない
でください。
取り扱いを誤った場合に、危険な状況が起こりえて、
中程度の傷害や軽傷を受ける可能性が想定される場合
および物的損害だけの発生が想定される場合。
注意
取り扱いを誤った場合に、危険な状況が起こりえて、
死亡または重傷を受ける可能性が想定される場合、
および深刻な物的損害の発生が想定される場合。
軽度の発火、発熱、機器破損がまれに起こるおそれがあります。
端子(
+1
、
P/
+
2
、
N/-
)に抵抗器を直接接続しないでください。
軽度の傷害がまれに起こるおそれがあります。
安全を確保するための停止装置を設置してください。
※保持ブレーキは安全を確保するための停止装置ではありません。
制動抵抗器や回生制動ユニットの発熱により、中程度のやけどが
まれに起こるおそれがあります。
必ず指定された制動抵抗器や回生制動ユニットを使用し、制動抵抗
器を使用する場合には、抵抗器の温度を監視するサーマルリレーを
設置してください。また、制動抵抗器や回生制動ユニットの異常過
熱時にインバータの電源を
OFF
するシーケンスを組んでください。
製品内部には高電圧部分があり、短絡させると製品の破損や物的損
害がまれに起こるおそれがあります。設置や配線時には切り粉やリ
ード線くずなどの金属物が製品内部に入らないようにカバーをつけ
るなどの処置を行ってください。
負荷の短絡により物的損害がまれに起こるおそれがあります。
インバータの電源側にはインバータ容量に応じた配線用遮断器
(MCCB)
を設置するなどの安全対策を施してください。
けがのおそれがあります。
分解や修理、改造は行わないでください。
注 意
この取扱説明書では、インバータ形
3G3RX
シリーズ
V1
タイプ
を安全にご使用いただくために、注意事項を次のような表示と記
号で示しています。
ここで示した注意事項は、安全に関する重大な内容を記載してい
ます。
必ず守ってください。表示と記号は次のとおりです。
■輸送・設置・配線
・部品の故障、製品故障の原因となります。強い衝撃を与えたり、落下
させたりしないでください。
・運搬時は、フロントカバー・端子台カバーを持たずにフィンを持って
ください。
・インバータの入力電源定格電圧と交流電源の電圧が一致していること
を確認してください。
・製品が破損しますので、制御入出力端子に交流電源を接続しないでく
ださい。
・端子台のねじは確実に締め付けてください。また、配線は本体を据え
付けてから行ってください。
・本製品の出力
(U
、
V
、
W)
に三相誘導モータ以外の負荷を接続しない
でください。
・次のような場所で使用する際は、遮断対策を十分に行ってください。
機器破損の原因となります。
静電気などによるノイズが発生する場所
強い磁界が生じる場所
電源線が近くを通る場所
・立上げ時、調整時、メンテナンス時、交換時にパラメータを誤って設
定すると予期せぬ動作が起きるおそれがあります。
十分な確認を行った後、運転に移行してください。
・
DriveProgramming
を使用する場合は、プログラムデータが正常に
ダウンロードできたことを確認してから動作を開始してください。
安全上の要点
■設置・保管
下記環境下での保管および使用は避けてください。
・日光が直接当たる場所
・周囲温度が仕様を超える場所
・相対湿度が仕様を超える場所
・温度の変化が急激で結露するような場所
・腐食性ガス、可燃性ガスのある場所
・可燃物またはその近くの場所
・ちり、ほこり、塩分、鉄粉が多い場所
・水、油、薬品などの飛まつがかかる場所
・本体に直接振動や衝撃が伝わる場所
■保守・点検
・保守や点検、部品交換を行う際は、安全を確保したあとで行ってくだ
さい。
・コンデンサの寿命は周囲温度に影響されます。ユーザーズマニュアル
に記載されている製品寿命カーブをご覧ください。コンデンサが寿命
に達し、製品として機能を果たさなくなった場合には、本体の交換が
必要となります。
■運転・調整
・本製品は低速から高速までの設定ができますので、使用するモータ設
備の許容範囲を十分に確認したあとで運転を行ってください。
・保持ブレーキが必要な場合は、別に用意してください。
・多機能出力が出力中に、
DriveProgramming
が停止すると、出力状
態を保持したままになりますので、周辺機器を停止させるなど安全対
策を施してください。
・
DriveProgramming
で時刻機能を使用して制御する場合、
LCD
デジ
タルオペレータの電池消耗で予期せぬ動作が起きるおそれがあります。
電池消耗は、時刻データが初期値に戻ったことで検出し、インバータ
またはプログラムを停止させるなどの対策を行ってください。
LCD
デ
ジタルオペレータが取り外されたり、断線したりした場合、
DriveProgramming
は時刻機能で待機状態になります。
■再始動選択機能
■瞬停・不足電圧減速停止機能
■運転停止指令
■保守・部品の交換
■製品の廃棄
・再始動選択機能
(b001, b008)
を使用すると、アラーム停止時に突然
始動しますので、近寄らないでください。
・運転信号を入れたままアラームリセットを行うと突然始動しますので、
運転信号が切れていることを確認してからアラームリセットを行って
ください。
・瞬停・不足電圧減速停止機能選択
(b050)
で再始動を選択した場合、
電源復帰後に突然再始動しますので注意してください。
・オペレータのストップボタンは機能設定したときだけ有効ですので、
緊急停止スイッチは別に用意してください。
・通電中に信号チェックを行い、誤って制御入力端子に電圧が印加され
るとモータが突然動き出すことがあります。信号チェックを行う際は
安全を確かめて行ってください。
・インバータは多数の部品で構成されており、これらの部品が正常に
動作することによって本来の機能を発揮します。電子部品の中には、
使用条件によっては保守が必要なものがあります。長期間にわたって
インバータを正常に動作させるためには、これらの部品の耐用年数に
合わせた定期点検。部品交換が必要です。
(
JEMA
発行「汎用インバータの定期点検のお勧め」から引用)
・冷却ファンが寿命に達したときは、ファンを交換してください。
・本製品を廃棄する際は、条例などの規則に従ってください。
・本インバータの入力(
R/L1,S/L2,T/L3
)、出力(
U/T1,V/T2,W/T3
)端
子の配線は、
UL
認定の
60/75
℃の銅電線をご使用ください。
(適用機種:
3G3RX-A4055-V1, A4075-V1,A4110-V1
以外の機種)
・本インバータの入力(
R/L1,S/L2,T/L3
)、出力(
U/T1,V/T2,W/T3
)端
子の配線は、
UL
認定の
75
℃の銅電線をご使用ください。
(適用機種:
3G3RX-A4055-V1, A4075-V1,A4110-V1
)
・本インバータは、電流実効値が
100kA
以下に制限されている最大電圧
240V
の回路にて、ブレーカを使用することによって
UL
規格の出力短
絡試験を実施しており、この回路に適合しています。(
200V
級)
・本インバータは、電流実効値が
100kA
以下に制限されている最大電圧
480V
の回路にて、ブレーカを使用することによって
UL
規格の出力短
絡試験を実施しており、この回路に適合しています。(
400V
級)
・本インバータの据え付けは汚染度
2
の環境下としてください。
使用上の注意
■取り付け
・取付方向は縦長方向で壁取り付けとしてください。
また、取り付け壁の材質は金属板等の不燃材としてください。
危険
危 険
・
LCD
デジタルオペレータおよび不要になった電池の廃棄については、
地方自治体により規制を受ける場合があります。それぞれの自治体規
制に従って廃棄してください。
電池を廃棄する際は、電池をテープなどで絶縁してから廃棄してくだ
さい。
・電池は液漏れ、破裂、発熱、発火などのおそれがありますので、
+
、
-
の短絡、充電、分解、加熱、火への投入、強い衝撃を与えることなど
は絶対に行わないでください。また、床に落下させるなどして強い衝
撃を与えてしまった電池は、液漏れするおそれがありますので絶対に
使用しないでください。
・電池の交換は熟練した技術者によって行われることが
UL
規格で定め
られています。
交換作業は熟練した技術者がご担当ください。また、本マニュアルに
記載した方法で交換してください。
・
LCD
デジタルオペレータの表示が寿命で認識できなくなった場合は、
LCD
デジタルオペレータを交換してください。
リチウム一次電池(過塩素酸塩含有率が
6ppb
以上)を組み込んだ製
品が米国・カリフォルニア州へ輸出・経由される場合、次の表示が義
務化されています。
形
3G3AX-OP05
はリチウム一次電池(過塩素酸塩含有率が
6ppb
以
上)を搭載しています。
形
3G3AX-OP05
が組み込まれた貴社製品を米国・カリフォルニア州
へ輸出される場合は、貴社製品の梱包箱または輸送箱などに上記表示
を行っていただくようお願いします。
Perchlorate Material - special handling may apply.
See www.dtsc.ca.gov/hazardouswaste/perchlorate
・本インバータの使用周囲温度は最大
50
℃としてください(
VT
定格は
40
℃)。
・電解コンデンサの放電時間は最低でも
10
分です。感電のおそれがあります。
・各機種につき適切なモータ過負荷保護
(
最大
FLA120%)
を使用してく
ださい。
・インバータに搭載されている短絡保護は、分岐回路の保護をするわけで
はありません。
National Electric Code
や、ほかの相当する規格に基づ
いた分岐回路の保護回路をご使用ください。
・モータの加熱保護機能は、本製品にはありません。
■締め付けトルクと電線サイズ
締め付けトルクと配線サイズは下記表を適用してください。
入力電圧
出力
(kW)
適用インバータ形式
(形
3G3RX-
)
主回路端子台
配線サイズ
(AWG)
締め付け
トルク
(N
・
m)
0.4
0.75
A2004-V1
A2007-V1
1.5
A2015-V1
2.2
A2022-V1
3.7
A2037-V1
350 (kcmil)
または
2/0
並列
14
10
5.5
A2055-V1
8
7.5
A2075-V1
6
11
A2110-V1
6
または
4
15
A2150-V1
2
22
A2220-V1
1
または
1/0
30
A2300-V1
2/0
または
1/0
並列
37
A2370-V1
45
A2450-V1
55
A2550-V1
4/0
または
1/0
並列
18.5
A2185-V1
1
1.8
4.0
4.9
8.8
20.0
19.6
200V
級
400V
級
0.4
0.75
A4004-V1
A4007-V1
1.5
A4015-V1
2.2
A4022-V1
3.7
A4037-V1
14
5.5
A4055-V1
12
7.5
A4075-V1
10
11
A4110-V1
8
15
A4150-V1
6
22
A4220-V1
6
または
4
30
A4300-V1
3
37
A4370-V1
45
A4450-V1
55
A4550-V1
1
2/0
75
B4750-V1
1/0
並列
3/0
並列
90
B4900-V1
110
B411K-V1
132
B413K-V1
18.5
A4185-V1
1.8
4.0
4.9
20.0
35.0
制御回路端子台
制御入出力端子
リレー出力端子
配線サイズ
(AWG)
締め付けトルク
30
〜
16
30
〜
14
Ft
・
Ibs
(N
・
m)
0.16
〜
0.19
0.22
〜
0.25
0.5
〜
0.6
0.37
〜
0.44
■圧着端子
配線に使用する圧着端子は、電線サイズに合ったものを使用し、
UL
および
CSA
認定の丸型圧着端子を使用してください。
また、圧着する際はメーカ指定の工具を使用してください。
丸端子
電線カバー
電線
0194437-6C
3G3RX
ユーザーズマニュアル
マニュアル番号
マニュアル名称
SBCE-367