IM-T-101x 2014.6
LMA−A型 小型圧縮型ロードセル─取扱説明書
このたびは小型圧縮型ロードセル LMA-A (以下本器と称す)をお買
い上げいただきまして、ありがとうございます。ご使用の前には、
本書を必ずお読みください。
また、お読みになったあとはいつでも見られるところに必ず保管し
てください。
1.
取扱説明書中のマークについて
ご使用される方の安全確保に関する重要な事項や機能確保に関する
事項にはマークを付けて記載していますので、必ずお読みください。
警告
取扱を誤った場合、人体に重大な悪影響を及ぼす
恐れがあります。必ずお読みください。
注意
故障しないようにするための注意や正しく動作
させるための注意を記載しています。必ずお読み
ください。
2.
使用上の注意
注意
水中、雨水などのかかる場所での使用は避けてください。
本器は中心軸に加わる荷重だけを感知する構造となっていま
す。取り付け方によっては測定精度に影響を与えますので,傾
斜・横荷重、曲げモーメントなどが作用しないように設置して
ください。
本器に急激な温度変化が加わったり、直射熱が部分的に当たっ
た場合には過渡的な出力変化を生じ、測定精度に影響を及ぼす
場合がありますので注意してください。
温度補償範囲を超えて使用される場合には、本器全体を断熱材
で保護し、温度補償範囲を超えないように注意してください。
衝撃や振動がある環境下での本器に加わる動的荷重は、 静的負
荷×加速度 となります。加速度が明確でない場合には、動的
荷重を十分に考慮された定格容量のものを使用してください。
本器を分解しないでください。
本器上部に物を落としたり、衝撃を与えたりしないでください。
ご購入後 1 年を経過した後は、年に 1 回程度の再校正をお勧め
します。
異常な出力値が表示された場合には、直ちに計測を停止してく
ださい。システムとしてご使用の場合には、直ちにシステムの
運転を停止してください。
ケーブルは、使用状態において引張られる事の無いように少し
たるませてください。ケーブルの引抜強度は 20N(約 2kgf)です。
本器は右図のように上部のダイアフラ
ムにひずみゲージを接着してあり、肉
厚が薄いので破損しないよう注意して
ください。
振動環境下で本器を使用する場合は、ケーブルを本体の近くで
固定し、ケーブルの振動止めを施してください。
ケーブル曲げ半径はケーブル外径の6倍以上としてください。
3.
取り付け
3.1 外形寸法
LMA-A-5N〜50N LMA-A-100N〜1KN
3.2 接着剤 CC-33A を使用して接着する方法
(1) 接着するところの油脂・ゴミを、アセトン・塩化メチレン等
で拭き取ります。錆がある場合は#120 程度の紙ヤスリでみが
いてください。
(2) 図のように接着箇所に CC-33A を少量滴下し、マッチの軸先な
どで手早く薄くのばしてください。
(3) 本器本体を指先などで軽く 30 秒ほ
ど押さえてください。ダイアフラム
は薄いですから指先は外周だけで
保持し、中心部およびこの付近は押
さえないでください。
(4) 他の接着剤を使用する場合も同様の注意をしてください。
(5) 本器を取り外す時は、本器と被接着箇所の間にカッターナイ
フなど鋭利な物を挿入して、本器本体を削ぎ落とすように外
してください。
警告
カッターナイフ使用時は、刃の破損、飛散に注意して慎重に作
業を行ってください。
注意
ドライバを差し込んでこじると、ダイアフラムだけが外れて本
器を破損させる恐れがあります。
3.3 座を作りはめこむ方法
φD 5N〜50N…φ12.2 以上
100N〜1KN…φ20.2 以上
3.4 取付台座を使用する方法
別売の取付台座 CFM を使用して下図のように取り付けます。
CFM-5A を使用した取付方法 CFM-100A を使用した取付方法
注)図中の十字穴付きなべ小ねじは各取付台座に付属されています。
3.5 測定対象
金属などの硬い物を介して荷重が加わるようにすると、より正
しく測れます。
金属などの硬いもの
硬さ HRC30〜38
削ぎ落とすよう
に取り外してく
ださい。
カッターナイフ
ドライバ
こじると破損
させる可能性
があります
○
×
LMA-A