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電極の保守
注
記
アセトン、
THF
などの有機溶媒を用いて洗浄しないでください。電
極の破損や性能劣化を招きます。
電極の性能維持のため、
1
ヵ月を目安として比較電極の
内部液を交換してください(「電極の準備」(
参照)。
応答ガラス膜が汚れていたり、液絡部が被検液によって
汚染されていると、応答速度や感度の低下、測定誤差の
原因になります。汚れがひどく、純水(またはイオン交
換水)で洗っても落ちない場合は、洗浄を行ってくださ
い。
電極の洗浄
1.
内部液補充口を開けます。
2.
応答ガラス膜と液絡部を、汚れに適した洗浄液に、汚れ
が取れるまで浸けます。各洗浄液の取扱説明書を参照し
てください。
応答ガラス膜は洗浄液を含ませたガーゼなどで拭き取
る方法でも汚れを落とすことができます。
3.
純水(またはイオン交換水)で十分にすすぎ洗いをしま
す。
4.
内部液を交換します。
ページ)参照)
注
記
洗浄後に測定をするときは、必ず校正を行ってください。
ヒント
内部液を加圧し、液絡部から内部液をにじみ出せることにより、
pH
応答を安定させる効果があります。過度な加圧は電極の破損につな
がりますので、内部液がにじみ出たら加圧を止めてください。
汚れの種類
洗浄液
一般的な汚れ
薄めた中性洗剤
油分の汚れ
アルコールや薄めた中性洗剤
無機成分などの汚れ
電極洗浄液(形式
220
)
または
1 mol/L
程度の塩酸
タンパク質を含んだ汚れ
タンパク質分解酵素入り洗浄液
(形式
250
)
液絡部の汚れ
電極洗浄液(形式
220
)
ガラス部の変質
•
応答劣化
電極洗浄液(形式
220
)
電極の保管
1.
電極に付着したサンプルを純水(またはイオン交換水)
でよく洗い落とし、ろ紙またはティッシュペーパーで拭
き取ります。
2.
内部液補充口のスライド式蓋を閉めます。
3.
保護キャップの内部を純水(またはイオン交換水)で洗
います。水を切った後、スポンジが浸る程度に純水(ま
たはイオン交換水)を補充します。
4.
保護キャップをはめて保管します。
注
記
電極の応答ガラス膜と液絡部は、乾燥させないでください。も
し、乾燥したときは内部液を交換し、純水(またはイオン交換
水)に
24
時間以上浸してから校正を行ってください。正しく校
正できない場合は、電極を交換してください。
保管場所は、高温・高湿下を避け、室内の直射日光の当たらな
いところとしてください。
より正確な測定のために
精密な測定を行うときには、以下の項目を参考にしてくださ
い。
測定(校正)時はサンプルをスターラでゆっくり撹拌し
てください。
pH
メータの取扱説明書に従い、手動または自動で温度補
償を行ってください。
校正する標準液とサンプルの温度を同じにしてくださ
い。
電極はサンプルに深く浸けてください。その際、比較電
極の内部液の液面がサンプルの液面より低くならない
ように注意してください。
測定前に電極をサンプルで共洗いするなど、電極とサン
プルをなじませておいてください。
校正は測定前に行ってください。毎日測定している場合
は、
1
日に
1
回以上行ってください。
保護キャップ