
・ エフェクト1パラメーターの例として、バリエーションエフェクトのエフェクトタイプを
ディストーションに変えるパラメーターチェンジを組んでみましょう。
付表1-4から、VARIATION TYPEのアドレスを確認します。アドレスは、02H 01H 40Hです。
データについては、付表のDescription欄に
「Effect Program List参照」
と書かれているので、エ
フェクトパラメーターリスト
を参照します。DISTORTIONは、MSB=49H、LSB=00H
です。
以上をフォーマットに挿入すると、下記のエクスクルーシブメッセージになります。
F0 43 10 02 01 40 49 00 F7
(16進数)
・ マルチパートパラメーターの例として、チャンネルアフタータッチでピッチを変更するパラ
メーターチェンジを組んでみましょう。
付表1-7から、CAT PITCH CONTROLのアドレスを確認します。アドレスは、08H nnH 4DH
です。nnHはパートナンバーで、設定を行うパートの番号から1を引き、16進数に変換した数
値になります。たとえば、1パートのボイスについてチャンネルアフタータッチでピッチを
変える設定にする場合は00Hになります。
データについては、Description欄に-24...0...+24[semitones]という表記があります。これはピッ
チ変化の幅を-24〜24半音の範囲で設定できることを示しています。ここでは、+2にしてみ
ましょう。設定の仕方ですが、Data欄の28-58という表記に着目してください。これは、-24
〜24半音を設定する値が28H〜58Hであることを示しています。28Hと58Hの真ん中は40Hで
すので、データは40Hを基準にして変化幅を増減すればいいことがわかります。ここでは+2
にするのですから、データは42Hになります。
以上をフォーマットに挿入すると、下記のエクスクルーシブメッセージになります。
F0 43 10 08 00 4D 42 F7
(16進数)