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23. 縫いにおける現象と原因・対策
現象
原因
対策
1. 糸切れ
( 糸がほつれ、またはすり切
れる )
( 布裏に上糸が 2 〜 3 cm 残っ
ている )
1
糸道、針先、釜剣先、針板の
中釜止め溝にきずがある。
2
上糸張力が強い。
3
針と釜剣先が当たる。
4
釜部の油量が少ない。
5
上糸張力が弱い。
6
糸取りばねが強く、動き量が
小さい。
7
針と釜のタイミングが早い。
または遅い。
○ 釜剣先のきずは、細目の紙や
すりで研ぐ。
針板の中釜止め溝はバフで仕
上げる。
○ 上糸張力を弱くする。
○ 「17. 針と釜の関係」参照。
○ 適正油量にする。「5. 給油」
参照。
○ 上糸張力を強くする。
○ 糸取りばねを弱く、動き量を
大きくする。
○ 「17. 針と釜の関係」参照。
2. 目飛び
1
針と釜のタイミングが早い。
または遅い。
2
押え圧が弱い。
3
針穴上端と釜剣先のすき間が
合っていない。
4
針の選択不良。
○ 「17. 針と釜の関係」参照。
○ 押え調節ねじを締める。
○ 「17. 針と釜の関係」参照。
○ 1 ランク太番手の針に交換す
る。
3. 糸締まり不良
1
ボビンケースの糸調子ばねに
下糸が入っていない。
2
糸道仕上げが悪い。
3
ボビンの滑りが悪い。
4
下糸張力が弱い。
5
下糸の巻き方が強い。
6
針先がつぶれている。
○ 「7. 下糸の通し方」参照。
○ 目の細かい紙やすりで研ぐ。
またはバフで仕上げる。
○ ボビンの交換、または釜の交
換。
○ 下糸張力を強くする。
○ 下糸巻きの張力を弱くする。
○ 針を交換する。