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PX10/PX8/PX5/PX3
測定
1.
測定条件
1-1. 環境
常温:5 〜 40℃
常湿:30 〜 90%
注 意 ) 測 定 結 果 が 検 査 範 囲 内 で あ れ ば 、温 度:5 〜
40℃,湿度:20 〜 90%の測定条件で可とします。
但し、検査基準をはずれた場合は常温・常湿で再測定
してください。
1-2. 電源電圧
仕向
電圧
周波数
J
100V +2/-0%
50Hz
U/T/BRA
120V +2/-0%
60Hz
E/B/K/CHN
230V +2/-0%
50Hz
1-3. 測定器
検査器はそれぞれの測定項目の規格を測定するのに
十分な精度及び確度を持つものを使用してください。
検査器の入力インピーダンスは100kΩ以上のものを
使用してください。
本仕様書に記載した仕様値の計測が出来る測定器を
使用してください。
1-3-1. 入力端子
XLR、フォンジャックを入力端子として用います。
入力はバランス入力にします。
指示無き測定項目はXLR端子を使用します。
1-3-2. 出力端子
スピコン、フォンジャック、5WAY端子を出力端子と
して用います。
指示無き測定項目はスピコン端子にて行います。
1-3-3. 測定用フィルタ
2-2-1. 利得 〜 2-2-14. 最大出力(ブーストモード) の
測定にはAUX-0025 フィルタを使用します。
測定項目に応じて20kHzのローパスフィルタを使用
します。
1-3-4. 接続
検査の「1-2. 接続方法」
(61ページ)を参照してくださ
い。
1-4. 測定環境に対する注意事項
D級アンプ(PXアンプ)のオーディオ性能測定時の推
奨接続図
D級アンプを測定するときは必ずD級アンプとオー
ディオアナライザの間にAUX-0025を挿入します。
AUX-0025 の挿入が必須である理由
D級アンプの出力信号にはスイッチング駆動で生じ
た高周波ノイズが含まれています。
しかし、一般的にオーディオアナライザは可聴帯域
外の高周波を想定して設計されていないため、高周
波ノイズに対する耐性がありません。
したがって、AUX-0025などのパッシブフィルタで高
周波を除去しないと、オーディオアナライザが正常
に動作しない可能性があります。
上記の接続方法を推奨する理由について
図2はPXアンプの出力構成のブロック図です。D級ア
ンプのアウトプットは必ずしもシングルエンド出力
とは限りません。
また、ブロック図からもわかるようにHOTとCOLD
で位相が反転しています。このように最近のD級アン
プの出力方式は様々な形態をとっています。
したがって、どのようなアンプ出力方式にも対応で
きる互換性のある接続方法が望ましいです。
上記の接続方法は、シングルエンド出力やブリッジ