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Mountaineering axes / Piolets alpinisme U005010B
(290109)
(JP)日本語
マウンテニアリング アックス
この取扱説明書はペツルシャルレのマウンテニアリングア
ックスについての一般事項を記載したものです。各モデル
の説明書も併せて参照下さい。
図に示された使用方法の中で、×印やドクロマークが付
いていないものだけが認められています。 最新の取扱説
明書はウェブサイト(www.alteria.co.jp)で参照できますの
で、定期的に確認して下さい。
疑問点や不明な点は(株)アルテリア(TEL04-2969-1717)に
ご相談下さい。
用途について
マウンテニアリング/ウォーキングアックスとして、雪の斜面
や氷河地帯で使用します。
製品に表示された破断強度以上の荷重をかける使用や、
本来の用途以外での使用は絶対に避けて下さい。
警告
この製品を使用する高所での活動には危険が伴います。
ユーザー各自が自身の行為、判断についてその責任を負うこ
ととします。
使用する前に必ず:
- 取扱説明書をよく読み、理解して下さい
- この製品を正しく使用するための適切な指導を受けて
下さい
- この製品の機能とその限界について理解して下さい
- 高所での活動に伴う危険について理解して下さい
これらの注意事項を無視または軽視すると、重度の障害や死に
つながる場合があります。
責任
警告:使用前に必ず、
「用途について」の欄に記載された使
用用途のトレーニングを受けて下さい。
この製品は使用方法を熟知していて責任能力のある人、あ
るいはそれらの人から目の届く範囲で直接指導を受けられ
る人のみ使用して下さい。
ユーザーは各自の責任で適切な技術及び確保技術を習得
する必要があります。
誤った方法での使用中及び使用後に生ずるいかなる損害、
傷害、死亡に関してもユーザー各自がそのリスクと責任を
負うこととします。 各自で責任がとれない場合や、その立場
にない場合はこの製品を使用しないで下さい。
ユーザーは、この製品の使用中に問題が生じた際にすみや
かに対処できるよう、レスキュープランとそれに必要となる
装備をあらかじめ用意しておく必要があります。 適切なレ
スキュー技術を身につけておく必要があります。
各部の名称
(1) アッズ (2) ピック (3) シャフト (4) 石突
主な素材:スチール(ピック、アッズ)、アルミニウム合金(
シャフト)
点検のポイント
毎回、使用前に
アックスの目視点検を行って下さい。 ひび割れが確認され
た場合は、そのアックスの使用をやめて下さい。
使用中の注意点
この製品及び併用する器具(連結している場合は連結部を
含む)に常に注意を払い、状態を確認して下さい。
使用方法
図1.強度
アイスアックスは、強度によって2つのタイプに分類され
ます:
- 強度が高い方はテクニカルアックスで、
「T」マークが付い
ています。 50 cmのシャフトで 3.5 kNの荷重に耐えなけれ
ばなりません。
ペツルシャルレのテクニカルアックスは4 kNまで耐えるよ
うにデザインされています。
- 「B」マークが付いたアックスはベーシックアックスで、テク
ニカルアックスと比較して強度が劣ります。 50 cmのシャフ
トで 2.5 kNの荷重に耐えなければなりません。
図2.メンテナンス
毎回、使用後はアックスを充分に乾燥させて下さい。 腐食
を防ぐため、防錆潤滑剤をスプレーして下さい。
ピックや石突を研ぐ際は必ずやすりを使用して下さい。 ス
チール部分に熱を加えないようにして下さい。
ピックを交換する際は、古いボルトを処分して下さい。 ボル
トは数回に分けて締めて下さい。 ロックワッシャーを忘れ
ずに使用して下さい。
図3.リーシュの調節
3A. ウォーキングリーシュ
3B. 調節型リーシュ:リーシュの長さを最適にするために
は、グローブを着け、リーシュにテンションをかけた状態で
調節します。 手がシャフトの握り位置にくるように調節し
て下さい。
図4.移動
4A. 基本技術
4B. 高度な技術
a) ピオレカンヌ
b) ピオレアンクル
c) ピオレラマス
d) ピオレランプ
図5.滑落停止のためのアイスアックスの持ち方
滑落した場合にはすぐに正しい停止動作に入ることが重要
です。 様々な状況(傾斜、硬い雪、氷等)を想定してトレーニ
ングを積む必要があります。
ここでは、素早く滑落を止めるための体勢がとれる持ち方
を紹介しています。
警告:滑落中にクランポンを雪や氷にひっかけると、体がひ
っくり返る、あるいは完全にコントロールを失ってしまうと
いう危険があります。
図6.ビレイ
アックスをデッドマンとして使用する場合
6A. ビレイ/セルフビレイの支点として
6B. クレバスレスキューの支点として
持ち運び
警告:ピック、アッズ、石突には、保護カバーを付けて下さ
い。 ケーブルカーの中などではアイスアックスは手に持ち、
バックパックには取り付けないで下さい。
一般注意事項
耐用年数 / 廃棄基準
ペツルのプラスチック製品及び繊維製品の耐用年数は、
製造日から数えて最長10年です。 金属製品には特に設け
ていません。
注意:極めて異例な状況においては、1回の使用で損傷が
生じ、その後使用不可能になる場合があります(劣悪な使
用環境、鋭利な角との接触、極端な高/低温下での使用や
保管、化学薬品との接触等)
以下のいずれかに該当する製品は以後使用しないで下
さい:
- プラスチック製品または繊維製品で、製造日から10年以
上経過した
- 大きな墜落を止めた場合や、非常に大きな荷重がかか
った
- 点検において使用不可と判断された。 製品の状態に疑
問がある
- 完全な使用履歴が分からない
- 該当する規格や法律の変更、新しい技術の発達、また新
しい製品との併用に適さない等の理由で、使用には適さな
いと判断された
使用しなくなった製品は、以後使用されることを避けるため廃
棄して下さい。
製品の点検
毎回の使用前の点検に加え、定期的にPPEに関する十分な
知識を持つ人物による綿密な点検を行う必要があります。
綿密な点検を行う頻度は、使用の頻度と程度、目的により
異なります。また、法令による規定がある場合はそれに従わ
なければなりません。 ペツルは、少なくとも12ヶ月ごとに綿
密な点検を行うことをお勧めします。
トレーサビリティ(追跡可能性)を維持するため、製品に付
いているタグを切り取ったり、マーキングを消したりしない
で下さい。
点検記録に含める内容:用具の種類、モデル、製造者また
は販売元の名前と連絡先、製造番号、認識番号、製造日、購
入日、初めて使用した時の日付、次回点検予定日、注意点、
コメント、点検者及びユーザーの名前と署名
点検記録の見本はwww.petzl.fr/ppeまたはPetzl PPE CD-
ROMでご覧いただけます。
持ち運びと保管
紫外線、化学薬品、高/低温等を避け、湿気の少ない場所で
保管して下さい。必要に応じて洗浄し、直射日光を避けて乾
燥させて下さい。
改造と修理
ペツルの施設外での製品の改造および修理を禁じます(パ
ーツ交換は除く)。
3年保証
原材料及び製造過程における全ての欠陥に対して適用さ
れます。 以下の場合は保証の対象外とします:通常の磨耗
や傷、酸化、改造や改変、不適切な保管方法、メンテナンス
の不足、事故または過失による損傷、不適切または誤った
使用方法による故障
責任
ペツル及びペツル総輸入販売元である株式会社アルテリ
アは、製品の使用から生じた直接的、間接的、偶発的結果
またはその他のいかなる損害に対し、一切の責任を負い
かねます。