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• 飲食中に漏れが生じ、プロテーゼを手入れしても止まらない場合。プロテーゼを交換するま
ではProvox Vega Plugを使用して、飲食時の漏れを一時的に防ぐこともできます。
• 発声しづらくなり(一層の努力を要する)、プロテーゼを手入れしても解決しない場合。
• シャント孔やその周辺の組織に炎症もしくは、何らかの変化が生じている徴候がある場合。
• ヴォイスプロテーゼの周辺組織からの出血、もしくは組織の肥厚が見られる場合。
• ヴォイスプロテーゼ周辺の疼痛もしくは違和感が続く場合。
• 咳嗽が長期間続く、呼吸がしづらい、痰に血液が混ざっている、といった場合。治療を必要と
する深刻な健康状態の徴候であることが考えられます。
ヴォイスプロテーゼの手入れ
注意:
ヴォイスプロテーゼの手入れには、専用のProvox付属品のみを使用してください。
毎 食 後 の 他 、少 な く と も 1 日 2 回 は 、患 者 自 身 が P r o v o x B r u s h を
使ってヴォイスプロテーゼを手入れするようにしてください。Pr ovox B r u s hをプ
ロテ ー ゼ に 差し込 んで、回 すようにし な がら静 か に 前 後 にこすりま す。P r o v o x
B r u s h を取り出した後、ブラシ部 をガー ゼ で 拭き取るようにしてください。必 要
な回数、この手順を行ってください。Provox Brushの詳細および手入れの仕方につい
ては、製品付属の取扱説明書をご覧ください。Provox Brushだけでなく、さらにProvox Flushを
用いてプロテーゼを手入れしても構いません。Provox Flushには飲料水もしくは空気を利用しま
す。詳細および手入れの仕方については、製品付属の取扱説明書をご覧ください。
使用可能な抗真菌薬
ほとんどの場合抗真菌薬の投与は勧めらませんが、プロテーゼにカンジダ菌が過剰増殖した時
には、予防投与として検討してください。
ヴォイスプロテーゼの素材を劣化させる薬剤が、すべて判明しているわけではないので、抗真
菌薬のプロテーゼへの直接塗布や、プロテーゼ周辺への塗布は、慎重に検討してください。
ナイスタチン、フルコナゾール、ミコナゾールは、プロテーゼを含め本製品に悪影響を及ぼさな
いことが、実験結果で判明しています。
付属品の洗浄と消毒
付属品は使用後必ず、各製品の取扱説明書に従って洗浄し、1日1回は消毒するようにしてくださ
い。入院中は付属品の微生物汚染と、患者が感染する危険性が高まるので、使用の直前・直後に
は洗浄と消毒をし、水道水ではなく滅菌水ですすぐようにしてください。
専用付属品の詳細および洗浄方法については、製品付属の取扱説明書をご覧ください。
2.5 Provox Vegaヴォイスプロテーゼの製品寿命について
各患者の生物学的状態によって、製品寿命は異なります。また、長期間使用した場合、製品の形
状や性状がどのように変化するか予測することは不可能です。細菌や酵母などがプロテーゼの
素材に影響を及ぼすため、いずれプロテーゼの構造上の完全性が損なわれることになります。
プロテーゼを留置した患者のほぼすべてで、カンジダ菌が増殖します。放射線療法、唾液
に含まれる成分、食生活も、シリコーン素材へのカンジダ菌の増殖を速める要因になり、プロ
テ ー ゼ か ら の 漏 れ や 弁 が 不 具 合 を 起 こ す 原 因 に も な り ま す 。2 . 4 章
「患者に伝える重要な注意点」に記載されている「ヴォイスプロテーゼの手入れ」もご覧ください。
ヴォイスプロテーゼはインプラントではないので、定期的な交換が必要になります。各患者の
生物学的状態によって、製品寿命は異なります。また、長期間使用した場合、製品の形状や性状
がどのように変化するか予測することは不可能です。 細菌やカンジダ菌などはプロテーゼに対
し、特にシリコーン素材を用いた部分に対し影響を及ぼすため、いずれプロテーゼの構造上の完
全性が損なわれることになります。
弁 からの 漏 れ 、プロテ ー ゼの 詰 まり、素 材 に 悪 影 響 を及 ぼ す 細 菌 やカンジダ
菌の 増 殖 、発 声 時 に 以 前よりも力を要する 、といったことが 起きれ ば、プロテー
ゼの交換時期とお考えください。シャント孔に何らかの問題が生じるといったような、
医学的な症 状・徴候 が起きた場 合も、早めのプロテーゼ 交 換 が必 要になります。
1.6章「有害事象とその防止策について」、1.6.2章「ヴォイスプロテーゼ使用時に起きうる事象」
もご覧ください。
2.6 廃棄
使用済のプロテーゼはバイオハザード物質の可能性もあります。取扱いと廃棄については、医療
機関の方針および適用される国内の法令及び法律を守って行ってください。
2.7 付属品
ヴォイスプロテーゼの専用付属品は、プロテーゼを安全かつ効果的に使用できるようになって
います。患者に悪影響を与えたり、プロテーゼに不具合が起こる原因となるので、専用付属品
以外の製品は使用しないでください。
ヴォイスプロテーゼの手入れに使用する付属品(患者が使用する製品)
Provox Brush/Provox Brush XL:
プロテーゼ内部の手入れに使用
Provox Flush:
Provox Brushに加えて使用する製品。プロテーゼをフラッシュする際に使用
Provox Plug:
ヴォイスプロテーゼを一時的に閉じる際に使用
各製品の詳細については、弊社ホームページ(www.atosmedical.com)をご覧いただくか、弊
社代理店にお問い合わせください。
3. その他の情報
3.1 製品の発注について
本取扱説明書の最後を参照してください。
3.2 問い合わせ先
詳しいサポートまたは情報についてのお問い合わせ先は、本取扱説明書の裏表紙をご覧ください。
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